一条工務店は、2023年12月16日~24日の期間で実施した「花粉症に関する意識調査2024」の結果を2月7日に発表した。同調査は、花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女505人を対象にオンラインアンケート形式で実施された。
2023年に実際に花粉症の症状が出た月を尋ねたところ、「1月」が11.9%、「2月」が38.8%であったが、「3月」が69.5%に急増し、「4月」には72.5%と7割を超える人がピークを迎えていたことがわかった。また、9月~11月の秋においても2割以上の人に症状が出ていたことがわかった。
「2023年、屋外に比べて自宅にいる時に症状がひどくなったように感じましたか?」と尋ねたところ、「とてもひどくなった」と回答した人の割合が6.5%、「ややひどくなった」と回答した人の割合が19.2%と、25.7%の人がひどくなったと回答した。また、「屋外と自宅で症状は同程度出た」と回答した人の割合は35.4%となり、6割以上の人が自宅でも屋外と同程度もしくは症状がひどくなったと自覚していることがわかった。
「花粉症によって仕事・勉強・家事でミスをしたり、スピードが遅くなるなど、自身のパフォーマンスが落ちると感じていますか?」と尋ねたところ、「とても落ちる」と回答した人は3割以上であり、「やや落ちる」と回答した人と合わせると、約9割の人が、仕事や勉強などのパフォーマンスが落ちると感じていることがわかった。
現在仕事をしていると答えた422名に「花粉症の症状がひどすぎて、仕事を休んだり、働き方を変えたことはありますか?」と尋ねたところ、「働き方を変えたことがある」と回答した人の割合は13.0%となった。
さらに、「仕事を休んだり、働き方を変えたことがある」と答えた55人のうち、約4割は花粉症で「仕事を休んだ」(41.8%)と回答した。
「花粉症ではない人に、もっと花粉症のつらさを分かってほしいと思うことはありますか?」と尋ねたところ、「よくある」と回答した人は38.0%であり、「たまにある」と回答した人と合わせると、約8割の人が花粉症のつらさをもっと分かってほしいと感じていることがわかった。
対象者の中で、花粉症ではない同居の家族がいる341人に、「もっと気遣ってほしいことはありますか?」と尋ねたところ、「なるべく窓を開けないでほしい」(33.1%)という回答が最も多く、次いで「家に入る前に上着についた花粉を払ってほしい」(29.6%)といった具体的な対策や「だるそうでも大目に見てほしい」(27.9%)といった回答があげられた。
「今年自宅内で強化したい花粉症対策」について尋ねたところ、1位の「手洗い・うがい・洗顔」(50.7%)に次いで「なるべく窓を開けない」(43.0%)が多く、4割以上にのぼった。
「花粉の侵入を防ぐ家が実現できるなら、いくらまで支払っても良いと思いますか?」と尋ねたところ、「1万円以上5万円未満」(29.3%)が最多の一方で、10万円以上支払っても良いと考えている人も約2割いることがわかった。
■調査概要
調査手法:オンラインアンケート
調査期間:2023年12月16日~2023年12月24日
調査対象:花粉症と診断されている、または花粉症だと自覚している男女
有効回答数:505サンプル
回答者:男性185名、女性320名
20代57名、30代206名、40代119名、50代73名、60代45名、70代以上5名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。