ソノリテはこのほど、「部下の感じるコミュニケーションの取りにくさ」に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査は2023年12月15日~2023年12月16日、20代~30代前半の従業員(管理職以外)のオフィスワーカー(ホワイトカラー)(リモート勤務含む)1,003人を対象に、インターネットで行われた。
20~30代前半のオフィスワーカー2割が「上司・部下と上手くコミュニケーション取れてない」
まずはじめに、「上司と上手くコミュニケーションを取れていると思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う(13.6%)」「ある程度そう思う(62.0%)」「あまりそう思わない(19.9%)」「まったくそう思わない(4.5%)」と続いた。20代~30代前半のオフィスワーカーの約2割が、上司と上手くコミュニケーションを取れていないと感じていることがわかった。
コミュニケーションを取りにくいと感じる年代などはあるのか、「そう感じる年代を教えてください」と質問したところ、「30代前半(22.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「40代後半(18.4%)」「50代前半(13.9%)」と続いた。20~30代のみで占める割合が50%程度と、世代差があまりない層もうまくコミュニケーションとれていないと感じていることがうかがえる。
「同僚と上手くコミュニケーションを取れていると思いますか?」という質問では、「とてもそう思う(18.6%)」「ある程度そう思う(64.4%)」「あまりそう思わない(14.1%)」「まったくそう思わない(2.9%)」と続いた。忙しい職場環境やリモートワーク環境から、同僚との対話機会が減少し、共通の話題が見つけにくくなることもあるのではないかと、同社は推察している。
「社員間コミュニケーションについて企業全体で取り組んでいることはありますか?(複数回答可)」との質問では、「コミュニケーションツールを使っている(チャット/社内SNS/仮想空間オフィス/コラボレーションツールなど)(31.6%)」と回答した人が最も多く、次いで「ミーティングスペースを設けている(23.9%)」「フリーアドレス制にしている(好きな席に座って作業できるワークスタイル)(22.6%)」と続いた。
続けて、「選んでいただいたものの中で一番効果のあったものは何ですか?」と質問したところ、「コミュニケーションツールを使っている(チャット/社内SNS/仮想空間オフィス/コラボレーションツールなど)(20.6%)」と回答した人が人も多く、次いで「フリーアドレス制にしている(好きな席に座って作業できるワークスタイル)(15.8%)」「ミーティングスペースを設けている(13.6%)」と続いた。
取り組んでいること、そして最も効果を感じていること、どちらもコミュニケーションツール(チャット/社内SNS/仮想空間オフィス/コラボレーションツールなど)が最も多い結果となった。また、コミュニケーションツール以外にも、組織の中で様々な取り組みが行われていることがわかった。
「取り組みに対して、自分にとっては効果を実感していますか?」と質問したところ、「とても実感している(11.5%)」「やや実感している(44.2%)」「あまり実感していない(24.4%)」「まったく実感していない(10.5%)」「どちらともいえない(9.4%)」と、従業員自身も半数以上が効果を実感しているようだった。
最後に「この中で、いちばん「会社に実施してほしいこと」はなんですか?」と質問したところ、「社内に食堂やカフェ、バーなどを設ける(25.0%)」と回答した人が最も多く、次いで「フリーアドレス制(好きな席に座って作業できるワークスタイル)(12.9%)」「コミュニケーションツールの導入(チャット/社内SNS/仮想空間オフィス/コラボレーションツールなど)(9.8%)」と続いた。総じて、自身の仕事のしやすさやコミュニケーションが円滑になる場や、取り組みを求めている傾向が多い結果となった。
引用元:ゼネラルリサーチ調査、株式会社ソノリテ