長良川鉄道は、越美南線時代に運行していたキハ48形の外装(柿一色)を再現した新型車両を3月下旬に導入すると発表した。新たに導入されるナガラ600形602号車の愛称名は「パーシモン美濃里号(みのりごう)」となる。

  • ナガラ600形602号車(パーシモン美濃里号)外観イメージ

ナガラ600形602号車は、平成時代に導入した車両の老化にともない、車両更新として導入される新型車両。長良川鉄道は2021年度、旧国鉄の復刻塗装が強く希望されたことから、越美南線時代の急行「おくみの」の外装を再現した新型車両(ナガラ600形601号車)を導入している。新たに導入する車両も、旧国鉄越美南線の最終運行日まで使用されたキハ48形の外装を再現する。

新型車両の内装色もキハ48形に近似させるとのこと。基本構造として、車両の長さ17.9m、座席はベンチ式座席(ロングシート)、定員116人(座席42名・立席74名)。車いすスペースを2カ所設置する。3月下旬に美濃太田駅で出発式の開催を予定している。

  • ナガラ600形602号車(パーシモン美濃里号)内装イメージ

愛称の「パーシモン美濃里号」は、旧国鉄の柿色を「パーシモン(persimmon=柿)」と現代風に称しつつ、柿の「実り」と「美濃の国の里山」を掛け合わせている。「パーシモン美濃里号」の運行に伴う演出アイテムとして、サボの作成、関連グッズ(ピンバッジ・キーホルダー・駅名ホーロー看板等)の作成、車内装飾、企画列車の運行に伴う柿を使った弁当の開発など予定。3月1日からクラウドファンディング(カンダまちおこし)を実施し、演出アイテムの作成費用を募集する。