チューニングとともに歩んだ50年…HKSが新たなモビリティシーンを切り開く

日本を代表するチューニングブランド「HKS」が、2023年に創立50周年を迎えた。その業績を讃え、日刊自動車新聞の「用品大賞2023」にて特別賞を受賞。大阪モビリティショー2023に記念ブースを出展していたので、気になる内容をチェックしてみたい。

■新ジャンルの電子機器は新たな時代を予感

●1973年の創立から50年の時を重ね、チューニングシーンに足跡を刻んできたHKS。多くのデモカーと数々のトピックがパネルにまとめられ、小ぶりなブースに彩りを添えた

内燃機関の可能性を探求し、エンジンの内部パーツやターボキットを市販。マフラー、サスペンション、電子制御部品など、総合チューニングパーツメーカーとして世界に誇るブランドといえるのがHKSだ。大阪モビリティショー2023では、日刊自動車新聞「用品大賞受賞社コーナー」にブースを出展。現在人気の主要パーツにて新旧モデルを並べ、その進化がひと目で見られるようになっていた。中でも旧製品はデッドストックを倉庫から発掘したもので、今の時代に新品がみられること自体が貴重とのこと。1990年代を知る者にとっては懐かしく、若い世代には見たこともないディテールに興味を惹かれたようだ。

●サスペンションはスペースの都合で、現行モデルとなる「ハイパーマックスS」のみを展示。マフラーは往年の「リーガルマフラー」を手前に、現行の「ハイパワー スペックLⅡ」を奥にレイアウト。デザインだけでなく、マフラー重量も大きく進化している

●HKSが得意とする過給機チューン。右に置かれたターボチャージャーは、シルバーの「TO4E」が400ps相当だったのに対して黒い「GT4950BB」は同等サイズで500ps相当に進化。左に置かれたスーパーチャージャーは、シルバーの「SX15」は容積式で大型だったが、黒い「GT2」は小型の遠心式にモデルチェンジしている

●電子式ブーストコントローラーのパイオニアとして、左側の初代「EVC」はチューニングシーンを席巻した。時代は流れ、右側の「EVC6 IR2.4」や「EVC7」はモニター機能も充実。進化した制御と操作性で、最先端のチューニングを支えている

●低フリクションながら、スポーツ走行に対応するのが左側の現行商品「スーパーゼロレーシング」オイル。そのルーツとなるのが、右に置かれた自社開発のレーシングオイル「HRM-087」で、レースシーンで輝かしい戦績を収めてきた

●電子パーツの技術を応用し、新たなジャンルにも製品を展開。送迎バス安心見守り装置「MAMORU」シリーズは、簡単な操作で送迎バスの置き去り事故を未然に防いでくれる

■問い合わせ先

エッチ・ケー・エス

www.hks-power.co.jp

〈文と写真=川島秀俊〉