ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計112万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

「成果を上げ続けている人」の行動習慣がわかる本

1月のランキング1位は、『仕事は初速が9割』(越川慎司、クロスメディア・パブリッシング)です。

やるべき仕事やタスクを先延ばしにして、期限ギリギリに手をつけて何とか終わらせる――。こんなパターンを繰り返していませんか?

本書の著者は、圧倒的な成果を出し続けるビジネスパーソンの行動を分析し、その習慣術を紹介し続けている越川慎司氏。本書によると、「仕事ができる人」は新たな仕事が発生したときの「動き出し」が圧倒的に早いそう。つまり、「初速が早い」のです。

「そうは言っても、なかなかできないんだよね……」という方は、まず「2分だけ」手をつけてみてください。「2分だけなら」と心理的なハードルが下がり、いざ始めてしまえば「作業興奮」によりエンジンがかかって意外に仕事がはかどってしまうものです。

本書では、初速を早めるためにできる小さなアクションや習慣をたくさん紹介しています。「今年こそは成果を出すぞ!」と意気込むビジネスパーソンにおすすめしたい一冊です。

世界の一流は天気の話をしない? 「雑談」の常識が変わる本

2位は『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』(ピョートル・フェリクス・グジバチ、クロスメディア・パブリッシング)。

ビジネス上の雑談というと、商談に入る前のアイスブレイクや場を和ませる「潤滑油」という位置づけが一般的でしょう。天気やおいしいランチの店、最近社内で流行っていることなどが、即興的なネタとして使われがちです。

ですが、世界のビジネスシーンにおける「雑談」とは、仕事で成果を上げるため「武器」。英語では「Dialogue(行動や意識を変化させるような創造的なコミュニケーション)」に相当するそうです。そのため、雑談の前には相手の情報を先に仕入れるなど入念な事前準備を行うそうです。

雑談に苦手意識を持っている人も多いと思いますが、もしあなたが「目的のない会話が苦手」であれば、本書の指す「雑談」では名手になれる可能性もあります。目からウロコの「世界一流の雑談術」を、本書で学んでみてはいかがでしょうか。

新年のスタートにぴったり! はじめるための習慣本

3位は『はじめる習慣』(小林弘幸、日本経済新聞出版)、新年にぴったりの一冊がランクインしました。

本書では自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏が、心身を整えて気持ちよく暮らすための99の習慣を提案。「机の上を片づける」「気になる用事は3日以内にやる」「気持ちよく『ありがとう』を言う」など、すぐに始められそうなものばかりです。

中でも試してほしいのは「今日、1時間だけ○○をする」というもの。1時間だけカフェでお茶をする、1時間だけ好きな音楽を聴くなど、心躍る“小イベント”を毎日1時間つくるだけで、暮らしは彩り豊かなものに。相乗効果で仕事にも前向きになれそうですね。 年明けから1カ月経ちましたが「今日が新しい人生のはじまり」です。「まだ何もはじめていない」という方も、気軽に新しい一歩を踏み出してほしいと思います。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

1月は、新年のやる気に満ちたマイナビ世代の姿が反映されたランキングでした。 本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。1月のランキングでは、『質問の一流、二流、三流』(桐生稔、明日香出版社)、『1年・1カ月・1週間・1日の時間術』(吉武麻子、かんき出版)、『一生使える「文章の基本」』(木山泰嗣、大和出版)、『しないことリスト』(pha、大和書房)などがベスト10にランクインしました。

来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。