老舗コミュニティ型ニュースサイト「スラド」(スラッシュドット・ジャパン)が、2024年1月31日に予定されていた閉鎖を取りやめたと発表した。受け入れ先を募集している。この発表に、ネットでは「やめるのやめるってよ」「お,うれしい」などと注目が集まっている。
スラドは、インターネットとオープンソースなどのソフトウェア、ハードウェア、科学、技術、工学、数学、それらに関連する技術や政治、法律、特許や権利といったトピックについてのニュースと、それに対する議論を行うためのコミュニティ型ニュースサイト。2001年のオープン以来、これまで運営を続けてきた。
しかしアピリッツ社が、運営するオープンソースプロジェクトのホスティングサービス「OSDN」を中国のオープンソースコミュニティ「OSChina」へ譲渡する際、同じくアピリッツ社が運営していたスラドを分離して別の受け入れ先へ譲渡するよう要請していたが、進展がなかったという。その後、OSChinaからスラドとOSDNの閉鎖計画が持ち上がったことを機に、スラド編集部が交渉を試みたが、最終的に日本側の受け入れ先の都合が悪く、2024年1月末をもってサービスを停止すると発表していた。
今回の発表では、1月31日の閉鎖を予定していたスラドとOSDNについて、「方針が変更されサーバーを停止せずに受け入れ先を募集することとなった」としている。両サイトとも当面はこれまで通りアクセス可能だが、アピリッツとの契約で更新作業を続けてきたスラド編集部と、アピリッツとの契約が1月31日で切れたため、更新は同日に停止している。なお、「保守や管理のために何らかの案内等が更新される可能性はある」とのこと。
スラドとOSDNの受け入れ先を募集中。受け入れを希望する企業は、スラドの編集部まで連絡をしてほしいとのこと。
ネット上では「お,うれしい」「もう古参しかいないだろうし、どう回していくんだろうとは思う。残ってくれるのは嬉しいけど」「まだ……生きてる……」「おおお、なんとか生き残ってくれないかな」「やめるのやめるってよ」「スラド生き延びた」「おっ!良い展開を期待しよう」「朗報ではあるけど急転直下すぎる。何があった」「閉鎖は免れたが更新がないので早く動きがないとこのまま消えてしまいそう」などの声が寄せられた。