マツダの北米事業を統括するマツダノースアメリカンオペレーションズ(Mazda North American Operations)は1月30日(現地時間)、新型クロスオーバーSUV「CX-70」を初公開した。
「CX-70」はマツダのラージ商品群の第3弾。重点市場と位置づける北米向けに開発した2列シートクロスオーバーSUVだ。
マツダらしく、ひと中心の思想による走る歓びと環境安全性能を両立していることに加え、活動的なユーザーのライフスタイルと合致するようなデザインと機能性を備えたクルマに仕上げたとのこと。米国およびカナダで2024年春に発売する予定だ。
CX-70の導入により、マツダは2列シートミッドサイズSUVセグメントへ新たに参入する。需要が堅調なSUVのラインアップを拡充しながら、北米におけるビジネス成長およびブランド向上を図る。
CX-70は全グレードがプラグインハイブリッドシステムまたはM Hybrid Boost(48Vマイルドハイブリッドシステム)の電動化技術を採用。市場ニーズに適合させながら同地域における電動化を加速させる。
CX-70のコンセプトは「Passion Pursuer」(情熱の探求者)。好きなことや興味があることへの挑戦を楽しむ、前向きで活動的なユーザーの嗜好に合わせたスポーティーなデザイン、ゆとりある実用的な荷室空間を備えている。
デザインは、デザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」にもとづき、生命感を表現。力強い造形の前後バンパー、新デザインの21インチアルミホイール、各所に施された黒色パーツがエクステリアの特徴となっている。インテリアには鮮やかさと深みをあわせもつ赤系色のバーガンディが基調。アクティブなライフスタイルを表現している。
荷室空間には、後方開口部からスイッチ操作で2列目シートを倒すことができる電気式のリモートフォールド機能を採用。また、2列目シート折畳み時でもリアの掃き出し口からフラットになる床面や、常備品などを入れられる3つの床下収納スペースなど、活動的なユーザーをサポートする機能を備えている。
安全性能では最新の「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)緊急停止支援機能付」を採用。CTSの使用時、手放し運転やドライバーの閉眼、脇見を検出した場合には、ドライバーへの注意喚起を段階的に行う。
注意喚起をしてもドライバーの状態に変化がない場合は、車両の減速・停止を支援して事故時の被害軽減を図る。ひとを中心に考える同社独自の高度運転支援技術コンセプト「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」に基づき、心と身体を見守る技術で誰もが安全・安心・自由に移動できる社会に貢献する。
パワートレインは3.3L直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)にM Hybrid Boostを組み合わせた「e-SKYACTIV G3.3」と、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」の2種類を用意。
後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままにクルマを操る楽しさと優れた環境性能の両立を目指した。
さらに、トレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」を装備するとともに、5,000lbsのけん引能力、1,500W給電機能など、活動的なユーザーをサポートする機能を採用。運転だけでなく、人生を共に歩むパートナーとしての機能を充実させている。