女優の松嶋菜々子が、俳優の西島秀俊が主演を務めるテレビ朝日のスペシャルドラマ『黄金の刻〜服部金太郎物語〜』(3月30日21:00~)に出演することが7日に明らかになった。

  • 左から西島秀俊、松嶋菜々子=テレビ朝日提供

■西島秀俊、セイコーグループ創業者・服部金太郎役に

作家・楡周平による小説『黄金の刻 小説 服部金太郎』(集英社刊)を、オシドラサタデー『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』(21/テレビ朝日系)、映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』(20年)などで知られる豊島圭介氏がドラマ化する今作では、日本初の腕時計、世界初のクオーツウォッチを発売したことで知られる「セイコーグループ」の創業者・服部金太郎の波乱の人生を重厚に描き出す。丁稚奉公から時計修理職人を経て、時計の製造工場「精工舎」を設立し、国産初の腕時計を製造販売。常に時代の先を読み、「義理」「人情」「恩義」を大切にしながら、一歩ずつ己の夢を叶えていった金太郎だが、火災や震災など、数々の困難に襲われ……洋品雑貨問屋の丁稚は、いかにして「東洋の時計王」になったのか。

主人公・服部金太郎に扮するのは、西島。そして、若かりし日の金太郎を、現在、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』で個性を披露している水上恒司が演じる。そして今回、金太郎の妻・まん役で松嶋の出演が決定。ドラマ『レッドクロス〜女たちの赤紙〜』(15年/TBS系)以来の共演となる西島とは、「その作品が中国ロケだったので、当時の思い出話などをしました」と再会での会話を明かす。松嶋はどのようなアプローチで、金太郎を陰で支え続ける気丈な良妻・まんを演じるのか。

■松嶋菜々子(服部まん役)コメント

服部金太郎の妻・まんさんに関しては、懐の深さや、夫を支える芯の強さは当時の女性として尊敬できる部分が多いと感じました。西島秀俊さんとは、9年前に『レッドクロス〜女たちの赤紙〜』(TBS系)でご一緒させていただいて以来の共演ですが、その作品が中国ロケだったので、当時の思い出話などをしました。また、金太郎が若かりし頃の憧れの女性と再会するシーンの撮影では、新人の時以来、何十年かぶりに現場でご一緒する方がいらっしゃったのですが、お会いできたうれしさもあり不思議な気持ちでした。高橋泉さんが手掛けられた脚本は、歴史に忠実で、正統派でわかりやすい脚本の印象です。楽しんでいただけると思いますので、ぜひご覧ください。

【編集部MEMO】服部まん(演・松嶋菜々子)
「服部時計店」(現セイコーグループ)の創業者・服部金太郎の妻。群馬県の綿問屋・山本兼十郞の娘で、兼十郞の形見の時計の修理のため、金太郎のもとを訪れる。その後、金太郎のお店が火事に遭い大きな損害を被ることになるが、その際に再会。後に結婚し、娘・信子を授かる。金太郎の仕事を少しでも手伝うべく勤勉で、従業員たちの面倒も率先して見る良き妻であり、良き母親でもある。