ダイキン工業はこのほど、本格的な花粉シーズンを前に、自宅でできる花粉対策のポイントや空気清浄機の効果的な使い方を発表した。
2024年春の花粉飛散量は例年並みかやや多い
日本気象協会の発表によると、2024年春の花粉飛散量は、例年(過去10年の平均)に比べると、ほとんどの地域で例年並みか例年よりやや多く、北海道は非常に多い(前シーズン比600%以上)見込みだという。
2022年2月にダイキンが行った「コロナ禍の花粉シーズンの困りごとや花粉対策に関する意識調査」では、花粉対策として「空気清浄機の活用 (38.7%)」が「薬の服用(42.0%)」 に次いで多く挙げられた。一方で、窓開け換気時の室内で花粉が溜まりやすい場所を知っている人が約3割にとどまるなど、空気清浄機が有効的に活用されていない可能性があることもわかった。
ポイントは「花粉を持ち込まない」「空気清浄機で花粉を除去する」
こうした調査結果を踏まえ、ダイキンが自宅でできる花粉対策を解説。ポイントは「室内に花粉を持ち込まないこと」と「空気清浄機で室内の花粉を除去すること」だという。
帰宅時は家に入る前に、衣服や髪についた花粉を玄関先でしっかり落とし、家に入ったら洗顔・ 手洗い・うがいを行う。また、花粉がつきやすい上着は玄関近くに収納することで、花粉を室内でまき散らすのを防ぐことができる。
花粉シーズンに洗濯物を外に干す場合は、花粉の飛散量が少ない午前中がおすすめだという。花粉の飛散量は時間帯によって変化し、午前中の朝10時までの時間帯は少ないと言われている。症状が重く少しでも抑えたい場合、散歩や買い物などのお出かけも、なるべく午前中にするよう意識できる。
空気清浄には、空気清浄機を24時間連続して運転するのが理想となる。在室中だけ空気清浄機を運転するよりも、人がいない間も運転し続ける方が効果的。できるだけ空気清浄機を常時運転し、部屋の空気を清潔に保つことができる。1日中つけていても電気代は1日10円程度だという(同社製品で試算)。
空気清浄機を選ぶ際は、花粉やホコリだけでなく、エアロゾルの捕集にも効果的なHEPAフィルターを搭載したものや、フィルターの寿命が長く、 集塵効率が低下しにくいものがおすすめだとか。乾燥しがちな季節には加湿機能付きが便利。「適用床面積」が大きいほど部屋が早くきれいになるため、適用床面積は空気清浄機を設置する部屋の広さの13倍のものを選ぶことが推奨される。
空気清浄機の設置場所は、ホコリや花粉は低いところに落ちるため、床付近に置くのがおすすめ。花粉対策には、玄関や部屋の出入口近くに置くと効果的だという。また、空気清浄機の吸い込み、吹き出しを妨げないようにすることで、部屋の中に空気の流れが生まれ、部屋の空気を効率よくきれいにすることができる。エアコンの向かい側に置くと、エアコンの気流との相乗効果で部屋の空気の流れが良くなり、より効率的な空気清浄につながる。室内の温度ムラも抑えられ、エアコンの節電にも役立つという。
空気清浄機の上手な運転方法としては、掃除をしているときや洗濯物を取り込むとき、たたむときは最大風量、就寝中には運転音が最も小さい最小の風量、それ以外では「自動」がおすすめだという。空気中を漂うホコリや花粉、ニオイなどを空気清浄機のセンサーが検知して、風量を自動で調整してくれる。