現在放送中のTBS系日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(毎週日曜21:00~)でチェリスト・羽野蓮を演じている佐藤緋美がこのほど、本作出演について語った。
オファーを受けたときは「ワクワクしました」
本作は、“ある事件”で家族も音楽も失った元世界的マエストロ(指揮者)の父親・夏目俊平(西島秀俊)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が5年ぶりに同居し、親子の絆と人生を再生させていく物語で、廃団寸前の崖っぷち市民オーケストラが立ち上がっていくサクセスストーリーでもある。
佐藤が演じている羽野は、幼い頃からクラシックの才能に恵まれ周囲の期待を背負ってきたが、ある事情から音楽をやめ、配送の仕事をしているいう役どころで、寡黙でクールな青年。俊平と出会って晴見フィルハーモニーに誘われ、参加するように。
オファーを受けた時の心境を、「普段から音楽活動をしているので、自分自身にしかできないことがあるのではないかとワクワクしていました」と明かした佐藤。
演じている蓮については「晴海フィルに途中で合流する天才チェリストです。台本を読んでみて、『もっと上手くならないと!』というようにオケメンバーにやる気のスイッチを入れるような役柄だなと考えています」と述べ、「演奏シーンはキャストをはじめ、東京音楽大学の方やエキストラの皆さんとひとつになって撮影ができていて、いつも楽しいです」と語る。
また、「蓮は普段の僕とは真逆のタイプ」だと言い、「僕は厳しいことを言うときもありますが、蓮のようにぶっきらぼうには言わないですし、フレンドリーなタイプなので、そこは違うかなと思っています。ですが、なるべく自分に近いところも見つけていきつつ、僕が演じることで魅力を引き出せていけたらいいなと思っています」と役作りについて説明した。
チェロの演奏に苦労も“楽しむ”ことを大切に
チェロの練習にも励んでいる佐藤。「最初はチェロを弾くことにワクワクしていたのですが、チューニングがベースとは違っていたり、弾くときの指がとても難しかったりと、チェロの練習は大変でした。チェロの先生にも、『チェロは誤魔化せないから』と言われました(笑)。なので最初から真剣に取り組んでいましたし、普段音楽活動をしていることもあって、しっかり弾かないと…という気持ちもありました。ですが現在は、弾くことだけでなく、演奏するときの姿勢や息づかいもきちんとしようという考えに変化していっています」と語る。
東京音楽大学の授業を見学したことも明かし、「『自分の人生が楽しくないと思いながら演奏をすると顔に出るよ』とおっしゃっているのを聞き、練習しているときは本当に大変でも、自分自身が楽しみながら、音楽の素晴らしさを伝えられたらいいなと思いました」と役作りに反映。
ドラマの見どころは「皆でひとつになって演奏をしているオーケストラのシーン」だと言い、「皆でオーケストラのシーンの撮影をするとテンションが上がるので、その雰囲気が視聴者の皆さまにも伝わればいいなと思っています」と話している。
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