ブレイク必至!?巨人、次世代のスター候補選手6人。期待の若手有望株(プ…

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 いよいよ球春到来を迎えた2024年シーズンのプロ野球。レギュラーシーズンに向けて各球団がスタートを切ったが、チームの躍進には若手選手の底上げが不可欠といえるだろう。そこで今回は、今季のブレイクが期待されている読売ジャイアンツの若手有望株を紹介する。
 

 

松井颯

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/83kg
・生年月日:2000年9月14日
・経歴:花咲徳栄高 - 明星大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
 
 ルーキーイヤーからイースタン・リーグの最多勝を獲得するなど、二軍で圧巻の成績を残した松井颯。プロ2年目は、一軍の先発ローテーション定着に大きな期待が寄せられている。
 
 明星大時代には最速154キロの本格派右腕として、ドラフト上位候補にも名前が挙がった。しかし、ドラフト会議では支配下指名はならず。育成1位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 それでも、大卒1年目からファームで安定した投球を続け、早々に支配下登録。プロ初登板となった5月21日の中日戦で5回無失点の好投を披露し、嬉しいプロ初勝利を記録した。
 
 同年は二軍で16試合に登板して8勝2敗、防御率2.04の好成績をマーク。一軍ではシーズン終盤にリリーフでの登板機会を得て、最終的に8試合登板、1勝1敗2ホールド、防御率3.26とまずまずの成績を残した。
 
 2024年は、再び先発に挑戦する見込み。先発ローテーションへの定着と、2桁勝利を目指すシーズンになりそうだ。





岡田悠希

・投打:右投左打
・身長/体重:183cm/84kg
・生年月日:2000年1月19日
・経歴:龍谷大平安高 - 法政大
・ドラフト:2021年ドラフト5位
 
 外野のレギュラー候補として大きな期待が寄せられているのが、プロ3年目を迎える岡田悠希だ。
 
 法政大では3年秋からレギュラーとなり、リーグ戦通算4本塁打を記録。潜在能力と将来性が評価され、2021年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは一軍で守備固めを中心に33試合に出場。ファームでは83試合の出場で打率.226、7本塁打、29打点と確実性に課題を残したものの、長打力を発揮した。
 
 翌2023年は二軍で90試合に出場し、打率.281、12本塁打、42打点と前年を大きく上回る好成績を残した。
 
 一方、一軍ではプロ初本塁打を記録したものの、26試合出場で打率.167と苦しんだ。外野守備には定評があり、一軍の舞台で持ち前の打棒を発揮できるかがブレイクの鍵を握りそうだ。
 
 阿部慎之助監督の初陣となった侍ジャパンとの壮行試合では「4番・中堅」に抜擢された。チームは外野のレギュラーが定まっておらず、2024年の春季キャンプから一軍での存在感を高めたい。






堀田賢慎

・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/88kg
・生年月日:2001年5月21日
・経歴:青森山田高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
 
 シーズンオフに行われたアジアウィンターリーグで手応えを掴んだ堀田賢慎。球団からの期待も大きく、ブレイクが待ち望まれている。
 
 青森山田高から2019年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した堀田。しかし、ルーキーイヤーから故障に悩まされ、右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン)を敢行。オフには高卒1年目ながら育成契約となった。
 

 
 2022年の開幕前に支配下登録に返り咲くと、そのまま開幕ローテーション入り。プロ初勝利を記録したものの、8試合の先発登板で2勝3敗、防御率6.29の成績に。
 
 翌2023年は再び故障で出遅れ、一軍ではわずか3試合の登板にとどまった。
 
 それでも、シーズンオフに参加したアジアウィンターリーグでは4試合に登板し、2勝0敗、防御率1.40の好成績をマーク。さらに、自己最速を更新する157キロを計測するなど、覚醒の兆しを見せた。
 
 新入団選手の中には、ドラフト1位の西舘勇陽といった同学年の大卒投手も名を連ねており、先発ローテーション争いも熾烈を極める。一軍メンバー入りした2024年の春季キャンプで、猛アピールを見せたい。





浅野翔吾

・投打:右投右打
・身長/体重:171cm/86kg
・生年月日:2004年11月24日
・経歴:高松商
・ドラフト:2022年ドラフト1位
 
 2球団競合の末、読売ジャイアンツに入団した浅野翔吾。高卒1年目ながら、早くも一軍で本塁打を放つなど上々のスタートを切った。
 
 高松商では1年時から主軸打者として活躍。3年夏の甲子園では打率.700、3本塁打と圧倒的な数字を残し、チームをベスト8に導いた。
 

 
 高校通算68本塁打のスラッガーと注目を集め、ドラフト会議では2球団から1位指名。抽選の結果、巨人への入団が決まった。
 
 開幕からファームで実戦経験を積むと、夏場に一軍昇格を果たし、8月18日の広島戦でプロ初本塁打をマーク。巨人の高卒新人による一軍での本塁打は、不動の4番を務める岡本和真以来の快挙となった。
 
 最終的に一軍では24試合出場で打率.250、1本塁打を記録。二軍では77試合に出場して打率.262、7本塁打、27打点、6盗塁と大器の片鱗を覗かせた。
 
 同年10月に行われたみやざきフェニックス・リーグでは、腰椎椎間板ヘルニアによる痛みを訴え途中離脱。2024年の春季キャンプも、故障班からのスタートとなった。まずはコンディションを整え、レギュラー争いに加わりたい。






萩尾匡也

投打:右投右打
身長/体重:180cm/85kg
生年月日:2000年12月28日
経歴:文徳高 - 慶応大
ドラフト:2022年ドラフト2位
 
 ルーキーイヤーは一軍の壁に阻まれた萩尾匡也だが、二軍では将来を期待させる数字を残した。2024年は一軍で結果を残し、外野のレギュラー奪取を目指す。
 
 慶応大では4年秋のリーグ戦で三冠王を獲得。大学日本代表に選出されるなど強打の外野手として注目を集め、2022年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 大卒1年目は開幕二軍スタートとなったが、5月にファーム月間MVPを受賞。好調ぶりを買われて一軍昇格を果たしたが、打率.063と結果を残せなかった。
 
 それでも、ファームでは101試合の出場で打率.283、7本塁打、36打点をマーク。さらに、シーズンオフに開催されたアジアウィンターリーグでは17試合出場、打率.326、1本塁打と優秀な成績を収めた。
 
 チームは丸佳浩の成績低下、ルイス・ブリンソンの退団などにより、外野のレギュラーが白紙の状況に。一軍スタートとなった2024年の春季キャンプから、熾烈なポジション争いに名乗りを上げる。






吉村優聖歩

・投打:左投左打
・身長/体重:181cm/73kg
・生年月日:2004年12月8日
・経歴:明徳義塾高
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト3位
 
 ルーキーイヤーの2023年は二軍戦未登板ながら、みやざきフェニックス・リーグで好投を見せた吉村優聖歩。高卒2年目での支配下登録、そして一軍デビューが期待されている。
 
 明徳義塾高では2年時から甲子園の土を踏んだ吉村。3年時にはU‐18高校日本代表に選出されると、トルネード投法のサイドスローという独特な投球フォームで世界の強打者相手に好投。ドラフト会議では読売ジャイアンツから育成3位指名を受けた。
 

 
 高卒1年目は二軍での登板機会はなく、三軍を主戦場に経験を積んだ。それでも、10月に行われたみやざきフェニックス・リーグでは6試合に登板し、防御率0.00、奪三振率11.00と圧巻の投球を披露。
 
 オフには同じ変則サウスポーの高梨雄平に師事し、持ち味である変化球のさらなるレベルアップに励んだ。
 
 2023年はリリーフ陣の崩壊に苦しんだ巨人。チームの救世主となり得る存在だけに、さらなるアピールに注目が集まる。



 


 

 
【了】