現役ドラフトで巨人からヤクルトへ移籍した北村拓己

◆ 「細かいことをできるのも自分の強み」

 現役ドラフトで巨人からヤクルトへ移籍した北村拓己内野手(28)が4日、沖縄・浦添キャンプで非凡な長打力を見せつけた。

 午後からメイン球場で行われた1ヵ所打撃。スイング数が限られた中で豪快な柵越えを連発し、スタンドに集まった観客から大きな拍手を浴びた。巨人時代の2021年に53試合で4本塁打を記録するなど非凡なパンチ力は健在。「今はシンプルに強く振る。そういう部分を意識してやっています」と話した。

 午前中のシートノックでは長岡とともに遊撃のポジションに入り軽快な動きを披露。「森岡コーチから『全ポジションやってもらう』と言われているので、どこでもできるように準備しています」と、内野ならどこでも守れる万能性も武器のひとつだ。

 新天地での初キャンプについては「チームの雰囲気に溶け込めて、楽しくやれています」と背番号38。「長打やバントでのつなぎ、しっかり守るという部分も含め、細かいことをできるというのも自分の強みだと思っている。走・攻・守、すべての部分でやれるんだ、というところを見せたいと思っています」と力を込めた。

(取材・文=上村祐作)