X(旧Twitter)が収益化されたことにより、いまXのポスト、特にバズったポストには、閲覧数を稼ごうとする無意味なリプライが殺到する無法状態と化している。これらは俗にインプレゾンビと呼ばれ、どれだけ報告やブロックをしても、次から次へと沸いてくるので厄介だ。2023年末頃から急増したこれらのインプレゾンビは、目に見える対策が取られることなく、現在に至っている。

今回はこれらインプレゾンビを撃退すべく、有志が作成したChrome拡張機能を紹介する。機能的にはそれぞれ微妙に異なっており、特性を知った上で組み合わせることで、インプレゾンビを効率的に撃退できるようになる。多くはEdgeでも動作するほか、Firefox版が用意されている場合もあるので、効果的に活用してみてほしい。

認証済みアカウントを非表示にする「VeriBlock on Twitter」

VeriBlock on Twitter」は、認証済みアカウントからのリプライを非表示にするChrome拡張機能。Xで収益を得るためには認証アカウントであることが必須であり、いわゆるインプレゾンビは例外なく認証アカウントであることから、それらをまるごと非表示にすることで一掃できるという仕組み。

報告やブロック、ミュートなどの機能はない。インプレゾンビに該当しない認証済みアカウントも巻き添えを食うため、必要に応じてホワイトリストによる除外が必須。

  • VeriBlock on Twitter

日本語以外のリプライを非表示にする「Twitter No Spam」

Twitter No Spam」は、日本語以外の言語によるリプライを非表示にするChrome拡張機能。インプレゾンビによるリプライは、アラビア語など日本語が含まれていない場合が多く、この拡張機能を導入することで、それらをまとめて非表示にできる。

リプライに日本語が含まれていなければ合致と判定されるため、URLや絵文字だけのリプライも非表示になるので注意。ブロックやミュートなどの機能はない。このほか単語による非表示機能も備える。

  • Twitter No Spam

リスト化されたインプレゾンビを非表示にする「Clean-Spam-Link-Tweet」

Clean-Spam-Link-Tweet」は、スパムリンクを報告およびブロックするためのChrome拡張機能。最近はインプレゾンビの影に隠れて目立たなくなったが、Xではナイト系スパムと呼ばれる、特定の短縮URLへと誘導する自動リプライが多数つけられることがあり、この拡張機能を用いることでそれらを簡単に報告およびブロックできる。

またインプレゾンビ対策に役立つ、リスト化されたインプレゾンビを非表示にしたり、アラビア文字のリプライを非表示にする機能も備える。

  • Clean-Spam-Link-Tweet

インプレゾンビ対策に役立つ機能を多数搭載「Control Panel for Twitter」

Control Panel for Twitter」は、XをカスタマイズするChrome拡張機能。もともとはTLを新着順にするなど、UIを自分好みに変更するための拡張機能だが、認証済みアカウントを非表示にしたり、確認画面をスキップして即ブロックするなど、インプレゾンビの排除に役立つ機能を多数備える。

このほかインプレゾンビにより汚染されたサイドバーの「おすすめトレンド」をまるごと非表示にする機能も重宝する。インプレゾンビとは無関係に入れておきたい拡張機能のひとつ。

  • Control Panel for Twitter

報告→ミュート→ブロックをスムーズに行える「zombie-buster」

zombie-buster」は、インプレゾンビを報告→ミュート→ブロックという一連の作業を簡単な操作で行えるようにするChrome拡張機能。導入するとポストの横に「報告」というアイコンが表示されるようになり、それをクリックして「スパム」「暴力」のいずれかを選択すれば一連の作業が完了する。

インプレゾンビ対策として機能はピカイチだが、Chromeウェブストアに未登録の“野良”拡張機能であり、作者のDropboxから自力で導入しなくてはいけない点に注意。詳しくはリンク先ポストのリプライ欄を参照してほしい。