日本郵便、西日本旅客鉄道、大阪ターミナルビル、JTB、および日本郵政不動産はこのほど、旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において開発を進めている「JPタワー大阪」(大阪府大阪市北区梅田)内の商業施設「KITTE大阪」におけるフロア概要を発表した。
同施設は、まだ知らない、まだ体験したことのない日本各地の魅力的なヒト・モノ・コトを集め、日本の良さを再認識し、発見できる場所を目指したいとの想いから「UNKNOWN(アンノウン)」をコンセプトに、地下1階~6階までの商業フロアを展開する。各フロアには「日本各地のUNKNOWN」を集め、知って、試して、味わって、過ごして、といったさまざまな体験を提供し、知的好奇心を刺激し、ワクワクできる施設を目指す。
各フロア概要
地下1階には、カフェ、デリ、スイーツなどの日常使いができる店舗が出店するほか、地元大阪の人気店や全国の繁盛店など個性豊かな和洋中のレストランが軒を連ね、気軽にお酒を楽しめる横丁ゾーン「うめよこ」が誕生する。うめよこは"大人のたまり場"をコンセプトとしており、大阪の串揚げ・たこ焼き・ホルモン焼きをはじめ、さまざまなジャンルの名物店が17店舗並び、にぎわいを創出する。東京のつけ麺、名古屋のおでんなど、関西初出店や商業施設初出店などの店舗も多く含まれており、寄り道したくなるような飲食店舗を集結することで、西梅田の新名所を目指すという。また、うめよこの通路は西梅田地下歩行者通路「ガーデンアベニュー」からJR大阪駅西口へつながるルートとしても利用可能。
JR大阪駅西口と直結する1階には、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、旧局舎の一部を保存・継承したシンボリックな4層吹抜けのアトリウムが広がる。アトリウムの周囲に、バラエティ豊かなドリンクやスイーツを提供するカフェ、お土産にぴったりな物販が揃うお店、フラワーショップなどの店舗を配置。また、四つ橋筋に面して西梅田の顔となる店舗が並ぶほか、JR高架沿いの北側通路には通るたびに立ち寄りたくなるような店舗を並べ、新しい街並みを形成する。
2階は、日本各地のファンづくりフロア。フロア名称を「Feel JAPAN Journey(ええもん にっぽんめぐり)」とし、物産や観光を中心に地域の魅力を集め、訪れた方々が日本の良さをリアルで発見したり、再認識したりできる場所を目指す。北は北海道から南は沖縄県まで、各地域のアンテナショップなど、地域の良いものを取り扱うさまざまな地域の魅力を発信するショップが集まる。その土地ならではのさまざまな食や銘品などに出会えるPOP UPスペースも予定している。また、地域の魅力を発信することを目的とした情報発信スペース「@JP Cafe」も誕生する。
@JP Cafeは、地域の魅力を知ってもらい、交流へつなげることを目的とした情報発信スペース。地域の食材を使用したコラボメニューの販売や期間限定で開催されるPOP UPスペースや、ワークショップ・セミナーの開催などのイベントを通して、地域情報の発信や各地の特産品の提供を行い、各地域の魅力を伝える。さらに、「旅マエ」から「旅ナカ」の各種予約支援や観光のアドバイスを行うコンシェルジュサービス機能に加え、ECと連携した商品販売なども行う予定。
3階は、日々の暮らしにまつわる「MADE IN JAPAN」の商品を楽しめるフロア。日本の古き良きものから、現代になって新しく生まれたものまで、日本の各地域で作られた、暮らしをちょっと贅沢にしてくれるこだわりのアイテムを取り扱う。
4階は、大阪では誰もが知るような繁盛店や、日本各地から大阪に初進出する人気店が集まったフロア。和食、イタリアン、フレンチなどバリエーション豊かで地域色と活気があふれるレストランが集結する。
5階は「日本のおもてなし」をテーマに、落ち着いて食事のできる空間を提供するフロア。大阪初進出の名店や日本初の店舗などが軒を連ね、丹精込められたお料理とおもてなしで、特別な時間を過ごすことができる。
劇場「SkyシアターMBS」の入口につながる6階には、"コト体験"ができるフロアとして、大人のアミューズメント&BARや、観劇の前後や買い物の休憩の際に利用できるカフェなどを集め、観劇体験のほかにもさまざまな体験ができる場を提供する。
「つながりのはじまり」を体現する3つのプロジェクト
KITTE大阪は、日本各地から集まるヒト・モノ・コトとの新たな「つながりのはじまり」をつくる拠点を目指し、2024年7月のグランドオープンに向けた3つのプロジェクトを展開する。1つはテーマソングの制作。BiSHの元メンバーであるアイナ・ジ・エンドと、作曲家・坂東 祐大氏が担当することが決定した。大阪府出身のアーティストによる夢のコラボレーションが実現する。
もう1つは、グランドオープン記念シンボルモニュメントの制作。大阪芸術大学デザイン学科との産学連携を行い、地域に根差したモニュメントを制作する。コンセプトは「結び」。「ヒト」と「ヒト」とをつなげ、良縁を結ぶことの象徴として、日本の暮らしにも関わりが深い「水引」をモチーフに決定した。
2023年11月からは、KITTE大阪に日本各地の魅力が集まる様子を「ヒト・モノ・コト」の視点でSNSや特設WEBサイトで紹介する投稿配信「つながりのはじまりLetters」も実施している。