JR西日本は3月16日のダイヤ改正に合わせ、近畿エリアで運転をしている通勤特急の新規設定や運転区間の延長、運転時刻変更を実施するとともに、ブランド名を「らくラク」シリーズに統一すると発表した。

  • 3月16日のダイヤ改正後、近畿エリアの通勤特急は「らくラク」シリーズに統一される(写真は通勤特急「らくラクはりま」)

通勤特急「らくラクはりま」は289系6両編成を使用し、全席指定席で運転。ダイヤ改正で網干駅から京都駅まで運転区間を延長し、あわせて平日夕夜間の運転時刻を繰り下げる。ダイヤ改正後、平日朝の上り列車は網干駅6時8分発・京都駅7時54分着、平日夕夜間の下り列車は京都駅19時35分発・網干駅21時21分着となる。

通勤特急「びわこエクスプレス」は、ダイヤ改正で通勤特急「らくラクびわこ」に列車名を変更。夕夜間の一部列車で運転時刻を繰り上げる。ダイヤ改正後、平日朝の下り「らくラクびわこ1号」は米原駅6時3分発・大阪駅7時31分着、平日夕夜間の上り「らくラクびわこ2号」は大阪駅19時20分発・米原駅20時48分着、上り「らくラクびわこ4号」は大阪駅20時36分発・草津駅21時29分着。「らくラクびわこ1・2号」は使用車両を683系9両編成から681・683系6両編成に変更する。「らくラクびわこ4号」は引き続きキハ189系を使用する。

奈良駅から新大阪駅まで、大和路線(関西本線)・大阪環状線を経由する287系3両編成の通勤特急「らくラクやまと」を新たに設定。平日のみ運行され、平日朝は奈良駅7時16分発・新大阪駅8時19分着、平日夕夜間は新大阪駅19時43分発・奈良駅20時46分着で運転される。運行初日の3月18日、朝の天王寺・大阪方面行の列車に合わせ、奈良駅で出発式典を実施予定だという。

同列車の運行開始により、奈良駅から天王寺駅・大阪駅・新大阪駅までの各区間で「J-WESTチケットレス」による通勤特急の利用が可能に。「J-WESTチケットレス」は、近畿エリアのおもな特急列車の普通車指定席を利用できる、設備・区間・席数限定、道タイプの「e5489」専用料金券。スマートフォン等から予約し、事前にきっぷを受け取ることなくチケットレスで乗車できる。

おもな列車・区間の「J-WESTチケットレス」料金は、通勤特急「らくラクはりま」の網干駅・姫路駅から大阪駅まで850円、明石駅から大阪駅・新大阪駅まで750円。通勤特急「らくラクびわこ」の草津~新大阪・大阪間は750円、京都~新大阪・大阪間は650円。「らくラクやまと」は奈良駅から天王寺駅・大阪駅まで650円、奈良駅から新大阪駅まで750円、王寺駅から天王寺駅まで600円、王寺駅から大阪駅・新大阪駅まで650円となる。