フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『パーフェクトプロポーズ』(毎週金曜21:00最新話更新)が、配信をスタートした。仕事でパワハラ上司にプレッシャーをかけられ、眠れない毎日を送る渡浩国を演じるのは金子隼也。そんな彼の疲れた心をおいしいごはんで癒やす家事能力抜群の年下クール男子・深谷甲斐を演じるのが野村康太だ。
今作のW主演を務める2人に、撮影のエピソードや互いの印象などを聞いた――。
サウナ話きっかけに打ち解ける
――初共演のおふたりですが、お互いの第一印象を教えてください。
金子:まだ19歳(撮影当時)ということも、見上げるくらい身長が高いことにも驚きました。初めて会ったときに「すごくスタイルいいしかっこいいな」と。でも撮影を進めるうちにおっとりしてたり、人懐っこかったりするところが見えてきて「かわいいな」と思っていました。年の差を感じさせないくらい大人びているところもあるし、一緒にいてすごく楽しかったです。
野村:最初はすごく静かな方という印象でした。お互いに人見知りで距離を縮められなかったんです。でも段々と、本当はすごく明るくてオシャレだし、お兄ちゃんとして現場で何回も助けていただいて心強いなと思うようになりました。今日も顔を見た瞬間に緊張が和らいだくらい頼れる存在です。
――どんなときに助けられていますか?
野村:ドラマのセリフのないシーンやオープニング映像など、アドリブで話すことをリクエストされるときは、金子くんがいつもリードしてくれるので助かっています。
金子:野村くんが急に固まっちゃうからだよ(笑)
――打ち解けたきっかけはありますか?
野村:お互いにサウナが好きなので、どこのサウナがいいか話が盛り上がったのをきっかけに、いろいろな話をするようになりました。
金子:野村くんが「サウナ以外に趣味がない」と言っていたので、「撮影が終わるまでに何か趣味を作ろうよ」と漫画や料理を勧めてみたんですけど、あんまりハマらなかったみたいで…(笑)。今からでも何か趣味を作ってあげたいなと思っています。そういえば現場で、監督と3人で一緒にサウナに行こうと言っていたんですが、まだ行けてないです…。
――出演が決まったときのことは覚えていますか?
金子:オーディションでは「落ちたかもしれない」と思っていたので、浩国役に決まったと聞いて驚きとうれしさが半々でした。
野村:僕は、デビューしてまだ1年ちょっとで、まずダブル主演の1人ということに驚きました。甲斐は自分の性格とはかなり離れたキャラクターなので、「僕にできるのかな」とすごく考え込みました。原作や台本を深く読み込んでいくうちに、徐々に自分とも役柄とも向き合えるようになっていきました。
「すごく優しい」「意外と鋭い」互いが役柄に似ている点
――野村さんは、お父様の沢村一樹さんに役作りのアドバイスをもらったりしましたか?
野村:甲斐のクールな中に持っている優しさをどう表現しようか悩んでいたとき、父に聞いたら「身の回りの甲斐に似ている誰かを思い浮かべながらお芝居するのがいいんじゃない」と言われました。クールだけど優しい友達が何人かいたので、そういう人を想像しながら演じていました。
――ご自身と役柄で似ているところはありますか?
金子:切羽詰まると他のことが手につかなくなるところです。会社で上司にプレッシャーをかけられて、家の中に手が回らなくて家事が全然間に合っていないところは「すごく似てるな」と思いました。僕の場合は、プレッシャーをかけられるとそこからすぐ逃げ出したくなっちゃうけど、浩国は耐えながら仕事をしているので、そこは違う部分だと思います。
野村:甲斐は思ったことをズバッと言うタイプなので、そこは僕と似ていると思いました。それ以外は似ていないところのほうが多いです。甲斐はクールで感情の起伏をあまり出さないけど、僕は感情がすぐ顔に出るので、悲しいときは本当に悲しい顔になってしまってます。
――お互いに「役柄に似ているな」と思うところはありますか?
野村:金子さんは、すごく優しいところが浩国との共通点だと思います。
金子:マイペースでありながら実は浩国のことをよく見ている甲斐のように、意外と鋭いところが似ていると思います。でも、野村くんが言っていた通り似ていない部分の方が多いので、撮影中と普段のギャップに僕はドキッとしていました。