サムスンの「Galaxy S23 FE」が日本で発売になります。「FE」の名前の付く製品は2023年10月にタブレット「Galaxy Tab S9 FE」などが登場しました。FEは「Fun Edition」の意味で、ハイエンドモデルの基本性能を踏襲しつつも価格を下げた製品です。海外ではすでに販売中で、日本では2月9日の発売を予定しています。
Galaxy S23 FEは、2023年のサムスンのフラッグシップモデル「Galaxy S23」シリーズの姉妹モデルとなります。ディスプレイサイズは6.4インチ、チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 1を搭載します。Galaxy S23シリーズはSnapdragon 8 Gen 2で、一世代前のものを搭載していますが、パフォーマンスは十分。本体のデザインもGalay S23シリーズの中核モデル、Galaxy S23と類似しています。なお日本での販売価格は8万8,000円です。
カメラは5,000万画素と1,200万画素の超広角、800万画素の3倍望遠を搭載します。Galaxy S23が5,000万画素+1,200万画素+1,000万画素 3倍望遠ですから、互角の性能と言えます。動画撮影もGalaxy S23同様、8K 30fpsに対応しており、十分な性能です。バッテリー容量は4,500mAh、充電速度は25W。
サイズを比較してみました。なお今回はすでにマレーシアで販売されているモデルで比較します。一番左がGalaxy S23 FE、そこから順番にGalaxy S23、Galaxy S23+、Galaxy S23 Ultraと並びます。Galaxy S23 FEの大きさは日本では未発売のGalaxy S23+とほぼ同等。Galaxy S23ではちょっと小さいな、という人にお勧めです。
Galaxy S23とGalaxy S23 FEのサイズ比較です。Galaxy S23 FEは一回り大きく、厚みもGalaxy S23の7.6mmに対して8.2mmとやや厚くなっています。またGalaxy S23 FEはディスプレイ周囲のベゼル幅がGalaxy S23シリーズより若干太めになっています。このあたりは価格を抑えるための設計であり、高性能ながら10万円を切る価格を実現することができたわけです。
実際にGalaxy S23 FEを使ってみると、サイズ感は大きすぎず小さすぎずといったところで持ちやすいと感じます。サイズは158×76×8.2mm、重量は209gですから最近のスマートフォンとしてはごくごく一般的な大きさでしょう。カメラの動きも良く、さくさくと写真や動画を撮影できます。なお日本では海外より発売が遅れましたが、おサイフケータイを搭載したのでこれ1台で電車の乗車や支払にも対応。日本向けにしっかりローカライズされた製品として販売されます。
フロントカメラは1,000万画素。Galaxy S23シリーズ同様美しいセルフィーが撮影できます。手のひらを向けると自動でセルフタイマーが起動しシャッターが切れるので自撮り撮影も簡単。この機能はGalaxyシリーズではおなじみのものでしょう。
フラッグシップモデルよりも安い価格ながら、カメラに関しては普段使いする分には不満が出ることはないでしょう。夜景モードもあるので暗い場所での撮影も不得意とはしません。また6.4インチの画面サイズはSNSのタイムラインを見るのにも動画を見るのにも小さすぎず、写真の加工などを指先で行うときも十分操作できると感じます。
サムスンは日本では価格を抑えた「Galaxy A」シリーズも販売していますが、パフォーマンス的にはやや弱い部分があります。Galaxy Sシリーズはちょっと高価、Galaxy Aシリーズではやや不満、という人にGalaxy S23 FEは向いた製品でもあるのです。海外でもGalaxy S23 FEへの注目度は高く、これ以前の「FE」モデルも根強い人気がありました。日本でもGalaxy S23 FEはサムスンの新しい柱の製品として話題になりそうです。