2024年もすでに約1カ月が経過。今年も世界各地でクラシックカー関連のショーやコンクール、ツアー、ラリーが目白押しだ。世界ではこんなに多くのイベントが開催されているのか!と驚く方も多いかもしれない。目移りして選ぶのも大変だが、海外を訪れる際の参考にしていただければ幸いだ。
【画像】世界では多種多様なクラシックカーイベントが開催されている!(写真6点)
さらに、少し気が早いかもしれないが、恐れを知らない冒険者たちが車の準備を始められるように2025年の長距離チャレンジも紹介しておこう。
2024年1月~3月(終了イベント含む)
1月1日
Brooklands New Years Day Classic Gathering
イギリス最大の元旦ミーティング。1000台以上のクラシックカー、ライブ演奏、バーベキューが楽しめる。
1月1日
Vintage Stony
二輪・四輪のヴィンテージだけでなく、ミッドセンチュリーやモダンクラシックも英国ストーニー・ストラトフォードに集結する。
1月5~24日
New Zealand Road Classic
ニュージーランドの北島と南島を舞台に、1980年以前の車両が3000マイル近くを走破するツアー。
1月7日
Bicester Heritage January Scramble
英国ビスター・ヘリテージでの今年最初のスクランブル。多くのカーマニアが車にかかったクモの巣を払って集まり、展示されたクラシックカーや様々なスペシャリストのワークショップをのぞいて楽しむ。
1月8~21日
Pura Vida Tour
コスタリカを2週間かけて4WDで巡るツアーで、乾季に合わせて開催。雲霧林を通り抜け、太平洋沿いを走り、首都のサンホセを目指す。
1月11~14日
Interclassics Maastricht
舞台はオランダのマーストリヒト・エキシビションセンター。特別展示はフォードが誇るモータースポーツの長い歴史を取り上げる。また、PreWarCar.comが主催する200kmのナイトラリーがここから出発し、1948年以前の車両が参加する。
1月11~14日
Autosport International
欧州最大の屋内モータースポーツショーがバーミンガムのNECで再び開催。通常の静的な展示に加えて、タイヤスモークを上げるライブアクション・アリーナもある。
1月14日
Traversée de Paris
クラシックカーがフランスの首都をゆったりと巡る。新ルートには有名な観光名所に加えて、パリ唯一の踏み切りといった興味深い場所も組み込まれた。
1月25~28日
Cavallino Classic
フロリダ州パームビーチに建つ”金ぴか時代”の豪邸、ブレーカーズで開催されるフェラーリだけのコンクール。その後、あらゆるタイプのクラシックカーやスポーツカーがマール・ア・ラゴに集う。
1月27日~2月23日
Road to Hanoi Marathon
1976年以前の車による壮大なツアー。ホーチミン市を出発して、ベトナム、カンボジア、タイ、ラオスを巡る。ハロン湾やアンコールワットといった見逃せないスポットに立ち寄ることもできるスケジュールだ。
1月28日~2月2日
The Winter Trial
今年のスタートとゴールはポーランドの都市クラクフだが、スロヴァキアとチェコにも足を伸ばす。
1月31日~2月4日
Rétromobile
パリで開催される一大ショー。今年の目玉は、二つの重要な100周年だ。100年間の歴代MGモデルが時代順に並ぶほか、モンレリー・オートドロームの100周年記念展示も行われる。
1月31日~2月7日
Rallye Monte-Carlo Historique
参加クルーはヨーロッパ各地の都市(今年はグラスゴー、バートホンブルク、ランス、ミラノ)からモナコに集結。そこからフランス南東部の絶景ルートをたどるレギュラリティーラリーが始まる。
2月2~4日
Bremen Classic Motor Show
このブレーメンでのモーターショーは出展者が700を超え、あらゆる時代とメーカーを楽しめる。
2月3日
Concours in the Hills
地元の病院への寄付を目的に、アリゾナ州ファウンテンヒルズで開催されるコンクール。毎年リラックスした雰囲気で、参加車両も幅広い。今年はクラシック軍用車のためのクラスが設けられている。
2月4日
Motorcar Cavalcade
フロリダ州のリゾートホテル、マイアミ・ターンベリーを舞台とするこのコンクールでは、設計・デザインをテーマにクラス分けを行って競い合う。たとえば顕著なエンジンを持つ車のクラスや、非凡なダッシュボードを持つ車のクラスといった具合だ。
2月10~11日
Per Ardua Ad Infinitum
エキスパートレベルのレギュラリティーラリー。クルーはウェールズのランドリンドッド・ウェルズを拠点に、かつてラリーの英雄たちが挑んだエピントの軍射撃場に繰り出す。
2月16~18日
Oberoi Concours dElegance
インドのピチョラ湖に面した豪壮なオベロイ・ウダイヴィラス・ホテルにクラシックカーが展示される。スポーツカー、画期的モデル、希少なコーチビルドといった一般的なクラスに加えて、1910年以降のインド製大衆車のクラスもあるのが新鮮だ。
2月17~21日
Rallye Neige et Glace
フランスの小村マルビュイッソンを拠点とするラリーで、レギュラリティーとトレッキングの2クラスがある。「雪と氷のラリー」という名のとおり、冬ならではのエンターテインメントを味わえる。
2月23~24日
International Concours of Elegance St Moritz
凍結したサンモリッツ湖が素晴らしい舞台となることから、ICEの名でも知られるコンクール。2024年は、オープンホイールのクラスとコンセプトカーのクラスもある。例年どおり、凍結湖の上でのホットラップも開催。氷の厚みはきちんとチェックされるのでご安心を。
2月23~25日
Classic Madrid
スペイン最大のクラシックカーショーが、マドリード西部のカサ・デ・カンポ公園に建つクリスタル・パビリオンに帰ってくる。
2月23~25日
Motorclássico Fair
リスボンのコルドアリア・ナシオナルで開催されるポルトガルのクラシックカーショー。
2月23~25日
Race Retro
英国ウォリックシャーのストーンリー・パークで、レーシングカーとセントラルヒーティングが今年も来場者を出迎える。とはいえ、140台が登場するライブ・ラリーステージもあるから、終日屋内ですごすのはもったいない。
2月25日
Retro Classic Tour
レースレトロを出発してカントリーサイドを行く120マイルの小旅行。
2月29日~3月3日
The Amelia Concours dElegance
ヴィンテージのブガッティGPレーサーからポルシェのラリーカー、日本のパフォーマンスカーまで、35クラスで争われる。
3月1~3日
Sydney Harbour Concours dElegance
シドニーのハーバーブリッジとオペラハウスにほど近いところにあるユネスコの世界遺産、コカトゥーアイランドに、オーストラリア屈指のクラシックカーとスーパーカーが集う。
3月7~9日
WinteRace
1999年以前の70台が、エキスパートが考案した420kmのルートで、イタリアのドロミテとオーストリアの一部を走る。まだ雪も多く残るだろう。
3月13日~4月7日
Seoul to Tokyo
韓国の活気ある首都ソウルに4日間滞在したあと、クルーは東へ向かい、南下して釜山へ。そこからフェリーで日本の長崎へ渡り、旅の後半がスタート。ちょうど桜の花が彩る季節に日本を巡る。
3月22~24日
Generations Rally
耐久ラリーの楽しさを若者に伝えることを目的としたイベント。イギリスのチェシャー州を拠点とし、シュロップシャーと北ウェールズも駆け抜ける。1985年以前の車両を使い、世代の異なるクルーでチームを組むことが条件だ。
3月23日
Zoute Family Rally
ワンデイ開催のファミリー向けラリーで、レギュラリティーとツーリングの2クラスがある。舞台はベルギーのノッケヘイスト。ゴールには極上のディナーが待っている。
2024年4月~6月
4月6~7日
VSCC LC & ES Welsh Weekend
ヴィンテージ・スポーツカークラブ(VSCC)のライトカー&エドワーディアン・セクションが、リーキとラッパ水仙の国ウェールズでツアーとトライアルを開催。
4月6~10日
Copperstate 1000
1973年以前の車両が、アリゾナ州で最高に魅力的な1000マイルを駆け抜ける。
4月8~14日
Goodwood Members Meeting Tour
メンバーズ・ミーティングのVIPパスが最大の売りとはいえ、魅力はそれだけに留まらない。プログラムにはグッドウッドでの走行会が含まれるほか、ナショナル・モーター・ミュージアムなどにも足を伸ばす。
audrainmotorsport.com/goodwood-2024
4月11~14日
Highland Tour
15組のクルーによるツアーで、ローモンド湖で集合したあとスコットランドの西海岸へ向かい、そこから内陸に戻って、絶景のハイランド地方を走る。
4月12~14日
The Flying Scotsman
1947年以前の車両がスコットランドで競い合うラリー。今年のスタート地点はイングランドのチェシャーで、ダービシャーデールズとヨークシャーデールズ、湖水地方を駆け抜けてスコットランドに入り、伝統を守ってグレンイーグルズ・ホテルでフィニッシュする。
4月14~18日
Cotswolds to Coast Tour
ストラトフォード・アポン・エインボンを出発してコッツウォルズ地方を抜け、南海岸のドーセットとデボンまで下り、チェダー渓谷を経由して戻る。
4月18~21日
Terre di Canossa
イタリアで最も風光明媚な地を巡るツアー。ティレニア海沿いからアペニン山脈とアプアン・アルプスを抜け、続いてトスカーナ地方を走る。
4月21日
Sunday Lunch
フランス北部への日帰り旅。シャトーで豪華な3コースのランチも楽しめる。
4月21~25日
California Mille
復刻版レギュラリティーラリーと同じように、このアメリカのイベントもミッレミリアをインスピレーションに1991年に誕生した。2024年のルートは、カリフォルニア州のラホヤからウェストレイクビレッジを目指す。
4月22~27日
Tour Auto
パリを起点にする指折りのドライビングイベントで、今年はビアリッツでフィニッシュする。ル・マンのブガッティ・サーキットを含む4箇所でサーキットレースも開催。
4月23~27日
The Picos 1000
スペインのピコス・デ・エウロパ周辺の公道を舞台に、山越えを含む4日間の試練にクルーとその車両が挑む。
4月25日~5月4日
London to Lisbon
1990年以前の車両によるラリーで、フランス、スペイン、ポルトガルにまたがる2800kmに挑む。
4月28日
Audrain Veteran Car Tour
1907年以前の車両がアメリカ全土から集まり、オードレーン自動車博物館を出発して、ロードアイランド周辺の50マイルをのんびり走る。
4月28日
VSCC Wiltshire Tour
2024年、VSCCはイギリス各地で行うツアーを拡大した。13回もあるので、会員は必ず近くのイベントに参加できる。今年最初のツアーの舞台はウィルトシャーで、1955年以前の車両を持つクラブ会員が参加できる。
4月28日~5月26日
Trans-Africa Rally
逆U字形のルートをたどって、南アフリカ、ナミビア、ボツワナ、ザンビア、ジンバブエ、モザンビーク、エスワティニを巡る。ビクトリアの滝やカリバ湖クルーズなど、忘れられない体験が待っている。
5月5~19日
Croatia & Slovenia Tour
出発点のリュブリャナ旧市街とゴールのブレッド湖はいずれもスロヴェニアだが、探索の中心はクロアチアだ。観光の時間がたっぷり確保されており、ハイキングやセーリングなどのアクティビティーも楽しめる。
5月6~9日
Vintage Shamrock
1945年以前の車両でアイルランドの美しいワインディングロードを楽しむ。その間に、いくつものレギュラリティー区間やスペシャルテストが待ち受ける。
5月7~12日
Monaco Historic GP Tour
エクサンプロヴァンスからスタートする4日間のツアー。ゴールはモナコで、クルーはフェアモント・モンテカルロ(モナコの市街地コース内に位置する唯一のホテル)にチェックインし、モナコ・ヒストリックGPを楽しめる。
5月12~27日
The Not-So-Wild West
ラスベガスからサンタモニカまでの夢のようなドライブ。ブライスキャニオン、ペインテッド砂漠、グランドキャニオンなど、ルート66の中で最も見どころが詰まった部分を走る。
5月17~22日
Spa Classic & Wallonia Tour
150マイルにおよぶツアーの前半は、カレーからフランスを抜けてベルギーへ入り、スパ・クラシックへ向かう。パレードラップへの参加も可能で、その後はゆっくりレースを観戦。残りの数日でベルギー有数のルートを堪能してから帰途につく。
5月18日~6月23日
Peking to Paris Motor Challenge
最も苛酷な耐久ラリー。1907年に中国からフランスまで1万5000kmの競走をした酔狂な先人たちの”タイヤ跡”をたどる。クルーは連日650kmを走破し、荒涼とした環境に立ち向かいながら、9カ国を駆け抜けなければならない。
5月25~30日
Rallye des Princesses Richard Mille
女性のみを対象とした人気のレギュラリティーラリー。2024年のルートはまだベールに包まれているが、起点は例年どおりパリだ。
5月25~31日
Target Bavaria
クロアチアのリエカから北へ向かい、スロヴェニアとオーストリアを抜けて、ミュンヘンでフィニッシュ。レギュラリティーとコンペティションの2クラスがあり、全長12kmの閉鎖路ステージもある。
6月5~8日
Luxemburg Rally
名称はラリー・ド・デュルビュイから変更されたが、ベルギーのリュクサンブール州にある小都市デュルビュイから出発する点は変わりない。今回からルクセンブルク大公国にも足を伸ばす。
6月11~15日
Mille Miglia
最高のレギュラリティーラリーであると同時に動くモーターショーでもある。出走するのは、1927~57年にイタリアで開催された公道レースのミッレミリアを戦ったモデルだ。
6月12~18日
Bentley Le Mans Tour
クラシックGTが主催するベントレー・ドライバーズクラブ会員のイベント。イギリスから100台が列を成してル・マン24時間レースを目指す。今年はかの偉大な耐久レースでベントレーが初優勝を飾ってから100周年だ。
6月16~19日
Peaks and Dales Tour
英国チェシャーから始まるこのツアーの目玉のひとつは、ピーク・ディストリクト国立公園の高地に位置するウィスキーの蒸留所、キャット&フィドル訪問だ。
6月16~26日
Carrera Bavaria
フランクフルト近郊からスタートし、美しいベルヒテスガーデンで終えるドイツ南部を巡るラリー。かつて国際的なヒルクライムで使われた道を走り、わずかながら国境を越えてオーストリアにも入る。
6月17日~7月3日
Silver Ghost Norwegian Fjords Tour
ロールスロイス・エンスージアスト・クラブのシルバーゴースト・レジスター会員がノルウェーへ繰り出し、フィヨルドや峠道、名高いアトランティックロードを巡る。
6月20~24日
Chinon Classic Tour
英仏海峡を渡り、シノン・クラシックへ。ロワール渓谷を巡る公式ラリーに参加したあと、華やかなレースデーを満喫する。
6月21~23日
Padre-Figlia
父と娘が組んでのんびり楽しめるレギュラリティーラリーで、南仏プロヴァンスのマーヌを拠点とする。イベントに参加できるのはフェラーリだけで、しかも各モデル1台のみ。
6月22日
VSCC Southern Rally
VSCC伝統の夏のラリー。今年の舞台はニューフォレストで、戦前モデルとカテゴリー1ヒストリックの2クラスがある。
6月22~30日
The Great Race
毎年、熱い戦いが繰り広げられるラリー。それにも増して、素晴らしい移動サーカスのような存在で、2024年は、ケンタッキー州オーエンズボロからメイン州ガーディナーまでの十数都市に笑顔を届ける。
6月24~26日
Vintage Provence
スイスのオートモビール・クラブ・ヴィラールが主催する新しいツアー。ヴィラールからフランスのサリアンを目指してブルゴーニュを走り、最高級レストランもいくつか楽しむ。
6月27~30日
La Leggenda di Bassano
イタリア北部のバッサーノ・デル・グラッパを拠点とするラリーで、オープントップのクラシック・コンペティションカーが一堂に会する。
6月27日~7月7日
Grand Tour of the Alps
クラシックGTが主催する今年のグランドツアーは、フランス、スイス、イタリアを股にかける1800マイルのルート。見どころは、かつてのランス・グー市街地サーキットやフルカ峠だ。
6月30日~7月13日
Arctic Midnight Sun Rally
スウェーデンとノルウェーでの14日間にわたる冒険旅行。北極圏内に位置するナルビクまで北上する。
2024年7月~9月
7月4~7日
Wine Tour
シャンパーニュとブルゴーニュですごす長い週末。クルーはフランス最上の道とブドウ園を探索できる。
7月17~20日
Ennstal Classic
「最後の楽園でのドライブ」と冠したレギュラリティーラリーで、オーストリアはシュタイアーマルク州の山麓、グレーブミンクを拠点とする。
7月18~21日
Coppo dOro delle Dolomiti
ドロミテ山麓のコルティナダンペッツォを拠点とするレギュラリティーラリーで、1971年以前のクラシックを対象とする。
8月10日
Zoute NextGen Rally
ベルギーのノッケヘイストに、若手ラリーストのための新イベントが誕生。対象は45歳以下で、ナビゲーターなら15歳から参加できる。
8月23~25日
Passione Engadina
スイスのサンモリッツを拠点とするイベント。通常はイタリア車を対象としてきたが、今年、住民はマセラティが多いことに気づくだろう。2024年の対象メーカーはマセラティなのだ。
9月8~17日
Scotland East-West Tour
名前に反して出発地点はイングランドのケンダル近郊だが、すぐに北上して国境を越え、スコットランドへ入り、景勝地グレンコーも訪れる。
9月9~14日
Colorado Grand
1960年以前の車両がコロラド州ベイルから絶景のロッキー山脈を抜けて1000マイルを疾走する。
9月11~16日
Circuit des Remparts Tour
フランスのサンマロから城壁に囲まれた都市アングレームへ。そこではヒストリックモータースポーツのカレンダーで最も愉快なイベント、シルキュイ・デ・ランパートが開催される。条件の合う車両は、イベントの公式ラリーにも参加できる。
9月13~15日
Padre-Figlio
6月の父娘イベントPadre-Figliaと同様、拠点はプロヴァンスで、対象はフェラーリのみだが、こちらは父と息子でコンビを組むイベントだ。
9月13~17日
Chantilly Arts & Elegance and Monets Garden
北フランスをドライブし、シャンティイ・アーツ&エレガンス・コンクールへ。そのあとはジヴェルニーへ行き、有名な睡蓮の絵が描かれたモネの家を訪れる。
9月14~22日
Alpine Road Bavaria
バイエルンアルプスを巡るツアーで、リンダウからスタートし、ベルヒテスガーデンでゴール。ノイシュヴァンシュタイン城も訪問する。
9月19日~10月1日
Seven Cs of Switzerland
スイスにまつわる7つの「C」のうち、最初の3つはチョコレート、チーズ、シャレー。残りの「C」も、スイス西部を2週間かけて巡る中で体験できる。
9月20日~10月14日
Sultans Trail
1500年代、オスマン帝国スレイマン一世の時代にまでさかのぼる歴史的な交易路をたどって、オーストリアとトルコを往復する。
9月22~27日
The Derek Bell Tour
イベリア半島北部から北西部まで、アストゥリアス州から出発し、ポルトで終えるツアー。率いるのは『Octane』の寄稿者でもあるデレック・ベル。
9月22~27日
Rallye des Princesses Richard Mille USA
ピーターオートが主催する女性のみのラリーの米国版。カリフォルニア州サンタモニカからナパバレーまで走る。
9月23日~10月5日
Sahara Challenge
スペインからモロッコへ渡り、アトラス山脈を越え、壮大なサハラ砂漠に挑む。
9月24日
Little Devils Tour
英国カンブリア州で公道ラリー伝統のルートを行く、短い甘美なツアー。
9月24~27日
Amsterdam to Paris
1898年のパリ-アムステルダム-パリ公道レースの125周年記念として開催される。1950年以前に製造の車両が対象。
9月30日~10月13日
Austria to Athens Challenge
オーストリアのエンスタルからギリシャの海辺の町ヴォウリアグメニまでに、7カ国を体験できる旅。レギュラリティー区間やスペシャルテストもあるが、美しいポルトモントネグロでの休息日のように、リラックスの時間も確保されている。
2024年10月~12月
10月3~6日
Zoute Rally
フランダースの野原やオランダの干拓地をゆくこのラリーは、ベルギーのザウテ・グランプリの一部で、参加者は他のイベントにも入場できる。
10月4~6日
Father & Son
父と息子で組み、アストンマーティンで南仏プロバンスを行く初心者向けレギュラリティーラリー。
10月6~11日
Modena Cento Ore
刺激的な1000kmのラリー。ポルトエルコレを起点に、ムジェロ、ヴァレルンガ、マジョーネではサーキットレースも行い、イタリアの”モーターバレー”に位置するモデナでゴールする。
10月6~26日
Safari Trial
南アフリカ、ナミビア、ボツワナを巡るエキサイティングな旅。動物保護区やカラハリ砂漠、ビクトリアの滝も訪れる。立ち往生しないようにサービスクルーが同行するが、自身のクラシックカーや4×4に万全の準備を施してから臨みたい。
10月10~13日
Targa Florio Classica
幸い、このレギュラリティーラリーは元祖タルガフローリオほど苛酷ではない。シチリアの道に加えて、風景や食事もゆっくり楽しめる。
11月1~30日
Grand Prix of South America
1948年に開催された1万キロの公道レースと同じように、真夜中にブエノスアイレスでスタートする。ルートは北上してボリビア、ペルー、エクアドルを経由して、カリブ海に面したコロンビアのカルタヘナでゴール。
11月7~10日
RAC Rally of the Tests
RACラリーのリバイバル版。2024年のルートはまだ確定していないが、例年どおり、極めてチャレンジングなイベントになるだろう。レギュラリティーラリー、スペシャルテスト、ナイトステージなどがクルーを待ち受ける。
11月14日~12月1日
South India Road Classic
インドのゴアからチェンナイまで、ルートは2700km近くにおよぶ。美しいビーチ、歴史的建造物、野生のゾウやトラなど、インドでもとくに見どころ満載の地域にどっぷり浸ることができる。
11月23~30日
Silver Fern Rally
ニュージーランドの南島で行われる1000kmのラリー。世界のどのイベントにも負けないスペシャルステージが待ち受ける。クライストチャーチを出発し、1週間後、クイーンズタウンの絵葉書のように美しいワカティプ湖でフィニッシュ。
12月7~10日
Le Jog
ナイトステージもある厳しいイベントで、ほぼ毎回、悪天候にも見舞われる。しかし、この名高いランズエンド-ジョンオグローツ間トライアルの常連にとっては、そうでなければ物足りないのだろう。
2025年の長距離チャレンジイベント
2025年1月4日~21日
Cuba Classic Rally
キューバ政府のお墨付きを得て、2週間強にわたってキューバ全土を巡るラリー。ただし、当局が参加を認めているのは左ハンドルの車両のみなので注意しよう。
2025年2月16日~3月8日
Pearl of India
数週間でインドをすべて見てまわるのは不可能だが、このラリーなら大半の観光客より多くを体験できる。ムンバイを出発してムンバイに戻る6000kmの環状ルート。
2025年2月17日~3月3日
Sri Lanka Classic
25組のクルーが15日間にわたってスリランカを走る。1750kmのルートは、ゾウやヒョウが住む国立公園を経由しながら、ワイクカルから首都コロンボまで時計回りに全土を巡る。
2025年2月20日~3月13日
Royal Rajasthan
ビスポークラリーが主催するのは、インド最大の州ラージャスターンを巡るラリー。トラや野鳥の保護区、インダス文明の重要な遺跡、6割が州内にあるタール砂漠などで有名な地域だ。
2025年5月(日にちは未定)
California Dreamin
カリフォルニア州とネバダ州の最も有名なスポットを巡る2週間のツアー。サンフランシスコからスタートし、ロサンゼルス、ラスベガス、デスバレー、ヨセミテ国立公園を訪れる。
2025年5月6~29日
Japan Classic
スタート地点は活気に満ちた京都。日本各地を訪れながら北上し、日本で有数の自然が残る北海道東部の知床を目指す。ゴール地点は、スキーシーズンが5月初めまで続く山岳エリアのニセコ。
2025年5月16日~6月7日
Magical Madagascar
世界で4番目に大きな島、マダガスカルで、マングローブの湿地や高原をドライブ。キツネザルやバオバブの巨木のほか、マダガスカルでしか見られないあらゆる動植物と出会える。
2025年9月21日~10月11日
Monaco to Athens
ルートは全長5000km近くにおよぶ。華麗なるモナコを起点に、フランス、イタリア、スイス、オーストリア、スロヴェニア、クロアチア、モンテネグロ、アルバニアを巡って、ギリシャの首都アテネを目指す。
2025年10月24日~11月15日
Great Amazon Adventure
幸せなクルーはブラジルへ渡り、世界最大の熱帯雨林の一部でラリーをするという一生に一度の体験ができる。
2025年(日程未定)
Peking to Paris Motor Challenge
北京-パリに挑む猛者たちには、通常は十分な休息が与えられるが、2022年大会が2024年に延期されたため、2年連続での開催となる。
翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA