スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は1月25日、「“金融教育”と“お金”に関する調査」の結果を発表した。同調査は2023年12月5日から12月7日にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生を対象に実施された。

2022年4月より高等学校で義務化された、金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)の実態を調査した。

  • 金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)は受けているか

金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)は受けていますか? という質問では、金融教育を受けていると回答した割合は4割だった。

  • 金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)はどの授業で行われているか

次に、金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)はどの授業で行われていますか? という質問をすると、「家庭科」「公共」で多く取り扱われている傾向があることがわかった。

  • 金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)について、先生の授業はわかりやすいか

金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)について、先生の授業はわかりやすいですか? という質問では6割以上が先生の授業がわかりやすいと回答した。

  • 金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)の影響を受けたと感じるか

金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)の影響を受けたか聞いてみると、3割の高校生は影響があったという。一方で半数は影響を受けていないと回答した。

  • 金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)のイメージや意見について

金融教育(お金や資産形成・投資に関する授業)のイメージや意見について教えてください。という質問では、「わからない・難しそう」という声が最多だったが、それ以降は必要性を感じる声が続いた。

  • 家庭でお金の使い方や投資について教わる機会はあるか

家庭でお金の使い方や投資について教わる機会はあるか尋ねたところ、家庭で教わる機会は半数を下回るといった結果に。

続いて、金融教育において取り扱われる“投資”に対してのイメージ、お金を稼ぐことに対するイメージを聞いた。

  • 投資に興味はあるか

投資に興味はあるかという質問では、すでに投資を始めていると回答した割合は4.7%。7割が投資に興味を持っていることがわかった。

  • 投資を始めようと思ったきっかけ

投資を始めたきっかけについて尋ねてみると、約半数が、親の影響で投資を始めたと回答。「投資している投資商品はなんですか?(複数回答)」と質問に対する回答は以下の通り。 投資信託 12名(50.0%)
外国株式 6名(25.0%)
国内株式現物 5名(20.8%)
外国為替 3名(12.5%)
金・プラチナ 3名(12.5%)
PayPayポイント運用 2名(8.3%)
単元未満株(S株) 2名(8.3%)
PTS取引(SBI PTS) 1名(4.2%)
債券 1名(4.2%)
S&P 1名(4.2%)

  • 投資に対するイメージ

続いて、投資に対するイメージについて尋ねてみたところ、投資に興味がある高校生は多いものの、「難しい」「ハイリスク」「ギャンブル」といったイメージが強いといった結果になった。

  • 将来、お金を稼ぐためにしたいこと

将来、お金を稼ぐためにしたいことを教えてください。と質問したところ、大企業に就職したいが半数。2番目に「副業したい」が多く、全体の3割に達した。

最後に大学進学に関連したお金に関しても、調査を実施した。

  • 保護者と大学進学の学費の相談をしたタイミングはいつごろか

保護者と大学進学の学費の相談をしたタイミングはいつごろですか? と質問したところ、全対象では「高校2年生の前半」までに、高校3年生では「高校2年生の後半」までに、半数が学費について保護者と相談していることがわかった。

  • 大学進学時、奨学金制度(日本学生支援機構による給付・貸与型奨学金)を利用する予定はあるか

最後に、大学進学時、奨学金制度(日本学生支援機構による給付・貸与型奨学金)を利用する予定はあるか尋ねたところ、半数近くが奨学金制度を利用する予定があると回答した。