ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。
同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。
■ミュージカル『カムフロムアウェイ』会見で涙を見せた森公美子
マンハッタンの消防士の息子を持つ母・ハンナを演じた森は「ハンナは『まさか息子がそんなところに行くわけない』という思いでやってくれと言われて……」と説明しつつ、役の内容に「泣きそうになる」と涙をこらえる。何役も務めなければいけないため「ちょっと重い役ではあるんですけど、このポンコツが『今、私、誰!?』って。『私どこいったらいいの!?』って、その状況がずっと続いてて、泣きそうに。『どこどこどこ!?』と3〜4役やってて」とその大変さでも涙を流し、周囲は笑いながらも労っていた。
「子供をすごく心配して歌わなきゃいけないんですけど、稽古中には泣きながら歌って、歌えない部分もあって、喉が詰まっちゃって歌えない」「演出家のダニーからは『そんな歌い方しちゃダメ。軽く歌わなきゃ』と言われて」と明かす森。周囲もさまざまな役を演じるため「稽古中にも『あんた誰!?』(役名で)誰が歌うと書くとわからないので、『さとしが歌う』『光夫の次』とかそういう感じで書いて進んでる」と苦労が重なっている様子。一方で「昨日はおにぎりを差し入れましたが、とうこさん(安蘭)がハンバーガー入れてくれたりとか、痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と締めくくっていた。
東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。