お笑い芸人・福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)が出演する短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』(英題『Pisko the Crab Child is in Love』)が、24日に、アメリカの国際映画祭「サンダンス映画祭」短編部門にて最優秀監督賞(A Short Film Special Jury Award for Directing)を受賞した。
■短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』
テレビ朝日のバラエティ番組『トゲトゲTV』(2023年9月終了)でMCを務めていた3人が、佐藤寛太(劇団EXILE)、長久允監督と制作し、2023年4月にTELASA(テラサ)で配信した今作。「差別」という重いテーマを、カニの父と人間の母の間に生まれた女子高生・石田ピスコ(加納)の恋物語と半生に乗せて真面目さと不真面目さが絶妙に交錯するブラックユーモアをもって鮮烈に描いた。
■受賞理由は「低予算で撮影日数が少なくても…」
これまで、カナダの「第42回バンクーバー国際映画祭」の国際短編部門や、イギリスの「Short Com International Comedy Film Festival」、「第31回レインダンス映画祭」のフィクション短編部門にノミネートされていた今作が、アメリカの国際映画祭「サンダンス映画祭」では短編部門にて最優秀監督賞を受賞。長久監督はサンダンス映画祭で、2017年に『そうして私たちはプールに金魚を、』で短編部門グランプリ、2019年に『WE ARE LITTLE ZOBIES』で長編部門審査員特別賞を受賞しており、3度目の受賞は日本人初となる。今作の受賞理由は「ルールに縛られない自由なスタイル、エネルギッシュな歌と言葉とアングルと編集。そして、低予算で撮影日数が少なくても、技術とパッションとイマジネーションで突破していること。それらを実現するリーダーシップは今年最も優れた監督賞に値する」とのこと。
■長久監督「『トゲトゲTV』にも大きな感謝を」
長久監督は、このたびの受賞にコメントを寄せ、「心からうれしいです」と喜びをあらわにし、「1日で、ハンディカムで撮影した映画が、サンダンス映画祭で受賞できるなんて! インデペンデント映画革命です!」とビックリ。「これもひとえに、キャスト、スタッフの皆さんのおかげです。加納さん最高でしたもんね! そして何より、この映画のきっかけになった『トゲトゲTV』にも大きな感謝を」とキャストと番組に感謝を述べた。
今作は、現在TELASAで配信中。