ふだんは意識せずにできていることっていっぱいありますよね。歩くこと、話すこと、息をすること…などなど。でも、怪我や病気のために障害を持った時、当たり前が実は当たり前ではないことに気づかされることがあります。たとえば、手に障害を持った方はスプーンを握ることも困難になります。そんな方たちのために何か良い手だてはないかと考えた作業療法士の方たちがいます。

手のリハビリに関わってる人なら、この凄さを解ってくれるはず。スプーンやフォークは、不自由な手で固定するのが難しく、食器を落としてしまう事があります。でも、このピストル型の固定具をつけると使いやすさが格段に変わります。友人の作業療法士が作ってくれました。必要な方に届いて欲しいです。

  • (X 竹林 崇@脳卒中リハの専門家, 作業療法士, PhD(医学)@takshi_77 より引用)

この動画の投稿者である 竹林 崇さんは、脳卒中後に生じる手の麻痺を回復するための研究をしている大学教授であり作業療法士。竹林さんの友人で作業療法士の川口晋平さん、そのお仲間とともに、これまでも数々のリハビリ用の道具などを開発してきました。

『片手で納豆かき混ぜキット』『片手で開けられるペットボトルオープナー』『片手でおにぎりの包装を外し、海苔をきれいにつける道具』などなど。今回の投稿では、川口さんが開発された「持ちて部分をピストル型にしたスプーン」を紹介し、大きな反響を呼んでいます。

「簡単な工夫なのに、使いやすそうですね」「素晴らしい 確かに掌で固定されて楽になりそうですね」「すごい! 腱鞘炎で手が腫れてきた母親に勧めてみようかな」「これはいいですね! 茶碗もピストル持ちして子供の頃よく怒られてましたが理にかなってたんですね」「私も右手麻痺していたときを思い出し、胸にぐっとくるものがありました」「私も橈骨神経麻痺になった時は苦労しました。これは画期的ですね! 」などなど。投稿者である竹林 崇 さんを通じて開発者の川口さん(@shinpei_31)にお話を伺いました。

■開発者に聞く

……開発で苦労した点は何でしょうか?

手の曲線に馴染むような角度や、さまざまな手の問題を抱える方でも持つことができるような設定を探すのに苦労しました。

……あえていえば、改善余地はどんなところにありますか?

個々によって、抱える手の問題や状態はさまざまなので、より多くの方の問題に寄り添える、最大公約数的なデザインを探索していきたいと思っています。

……実際に使った方からの感想や反響はありますか?

購入者からは持ちやすいやフォークなど種類を増やして欲しいとの言葉をいただいています。また多くの方かたどこで購入できるのか、といったお声をいただきました。ちなみに以下ショップからご購入いただけます。 https://isotope.thebase.in/2

……今後はどのような装置に取り組んでみたいですか?

地域生活で困っている方から、細かくヒアリングを行い、それぞれの方々の生活を豊かにするために役立つ道具を作っていきたいです。

▼手のリハビリに関わってる人なら、この凄さを解ってくれるはず。スプーンやフォークは、不自由な手で固定するのが難しく、食器を落としてしまう事があります。でも、このピストル型の固定具をつけると使いやすさが格段に変わります。友人の作業療法士が作ってくれました。必要な方に届いて欲しいです。