アイドルグループ・乃木坂46の五百城茉央がナレーションを務めるカンテレのドキュメントバラエティ番組『わたしの通学ロード』(毎週月曜26:25~※関西ローカル)のセカンドシーズンが現在放送中だ。2022年2月に5期生としてグループに加入した五百城にとって、昨年の同番組のナレーション抜擢は“初”の単独仕事だったが、それから1年、シングルに選抜入りしたり、“福神”メンバー入りを果たしたり、雑誌の表紙を飾ったりと、大きな躍進を遂げてのカムバックとなる。

そんな五百城が昨年のインタビューで口にした「もっとまわりを見ながら、“自分”を出せるようになりたい」という2023年の目標。その達成度を自己採点してもらうとともに、ファンへの思い、2024年の新たな目標を聞いた。

  • 五百城茉央

    乃木坂46の五百城茉央

2023年の目標「まわりを見る」「自分を出す」を自己採点

――昨年、この番組の現場で2023年の目標を聞いたところ、「乃木坂46に加入した2022年は目の前のことに精一杯だったので、もっとまわりを見ながら、“自分”を出せるようになりたい」とおっしゃっていました。「まわりを見る」、「自分を出す」、この2つの目標の達成度はそれぞれ何点ですか。

難しい! 100点満点ですか? うーん、「まわりを見る」は、2022年が0点だったとすると、2023年は60点ぐらいかな。「自分を出す」は、出せたと思っていたけど出せていなかったということで……75点ぐらいで。

――「まわりを見る」が60点の理由を教えてください。

加入した頃より、「やりたいな」と思うことが増えましたし、「この部分で頑張ろう、ここで自分を見せよう」という考えを持てるようになったところは、成長できたのかなと思います。何より、いろんな方を見るようになりました。ほかのメンバーはこの部分を頑張ってるんだな、先輩はここでこんな声かけができていて素敵だなって気付いたり……スタッフさんもすごく見ちゃうようになって。

――スタッフさんのどんなところを見るようになったんですか。

「カメラマンさんってずっと立っててすごい!」とか(笑)。

――確かにすごいです(笑)。

『わたしの通学ロード』とも共通することかもしれないんですけど、私自身がひょんなことから芸能界に入ったので、皆さんがなぜこのお仕事をされているのか、ルーツが気になっちゃうのかもしれません。

――「まわりを見る」を通り越して、「まわりの人のルーツが気になる」というところまで行き着いているんですね(笑)。

昨年自分が指していた「まわりを見る」と全然意味が違う気がするんですけど(笑)。

  • 五百城茉央

不安と葛藤の裏にあるファンへの愛

――それぐらいお仕事の幅が広がって、いろいろな方との接点が増えたということかもしれませんね。もう一つの「自分を出す」は、「まわりを見る」より少し高い75点でしたが。

ファンの方へ向けた“アイドルとしての自分”はすごく出せている気がしてるんですけど、自分の好きなものをストレートに出すのが難しくて。たとえば、私はお洋服がすごく好きなんですけど、ファンの方に発信するとなると、本当に好きなものよりも、ファンの方が好きそうなものを選んでしまうというか。自分の好きなものをどんどん出して、ファンの方が離れていかないだろうかという不安があって。

――そんな不安と葛藤があるんですね。

最初のうちは何も考えずに自分を出していたつもりなんですけど、加入してしばらく経って好きなものが増えて、今はアイドルっぽくない服も好きだったりするので、こんな私でも好きでいてくれるんだろうかと考えてしまいます。古着屋さんやセレクトショップでたくさん買ったりするんですけど、やっぱりファンの方はワンピースがいいのかなとか……。

――その不安は、それだけファンの方が大事で、ずっと自分のことを好きでいてほしいという思いの裏返しではないでしょうか。

そうですね。レター(アプリ『乃木坂46メッセージ』内でのファンレター)でも、イベントでもすごく優しい方が多いので、いつも私の気持ちが浄化されています。

ファンの方を少しずつ知れた2023年

――改めて、ファンの方に感謝していることを教えてください。

落ち込んでいるときに皆さんからいただくメッセージを読むと、いっぱい励まされます。「私の何がいいんだろう」と考えてしまうこともあるのですが、好きなところを書いてくださったり、好きになったきっかけを教えてくださって、安心感をもらえます。ミーグリでも、私を楽しませようと面白いことをしてくださる方がたくさんいるんです。

――ファンの皆さんはいろいろと準備して来られるんですね。

最初の頃は緊張していましたが、今は打ち解けられて楽しくお話できるようになって、皆さんがどういう方なのかすごく気になっちゃいます。

――先ほどのスタッフさんの話と同じく、「この人はなぜファンになってくれたのか」というルーツが気になるような。

そうなんです! 2023年は、少しずつですがファンの方を深く知ることのできた1年だったので、これからももっともっと皆さんのことを知りたいです。

2024年は幅を広げられる1年に

――では、2024年の目標をお願いします。

同期がいろいろなお仕事をしているのを見て、私もいろいろなことに挑戦したいなと思ったので、幅を広げられる1年になったらうれしいです。私のファンの方だけじゃなく、初めて見てくださった方にも「いいな」と思ってもらえるような人になりたいです。

――2023年は選抜入りしたり、雑誌の表紙を飾ったりと、すでにお仕事の幅が広がったのでは。

そうですね。加入した頃に想像していたよりも、たくさんの経験をさせていただけてありがたいです。ファンの方にいろいろな活動を見ていただけることもうれしいので、もっともっと「いてくれてよかった」と思われる存在になれるよう頑張ります。

――最後に、ナレーションを務める『わたしの通学ロード』のアピールをお願いします。

ゲストの方の通学路を深掘りしていく番組なのですが、好きな人の過去やルーツって、私だったらすごく興味があるなと思います。ゲストのファンの方はもちろんですが、ちょっと笑えてほのぼのとした気持ちで見られる番組になっているので、たまたまこの番組が目に留まったという方にも、寝る前にほっこりした時間をお届けできたらうれしいです。

  • 五百城茉央
■五百城茉央(いおき まお)
2005年7月29日生まれ、兵庫県出身。2022年2月に5期生として乃木坂46に加入した。身長166cm、好きな食べ物はマグロ。『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)に不定期出演中。2023年2月19日に乃木坂46の32枚目のシングル「人は夢を二度見る」で選抜メンバーに初めて選出され、33枚目のシングル「おひとりさま天国」では初の“福神”メンバー入りを果たした。34枚目のシングル「Monopoly」では選抜メンバー入りした。