◆ 前DeNA・ソト加入で得点力アップにも期待
ロッテの佐々木朗希投手(22)が27日、契約更改会見を行い「将来的にメジャーリーグでプレーしたいという思いはありますけど、まずは目の前のシーズンをプレーすることが大事かなと思っています」と話した。令和の怪物はプロ5年目もロッテでプレー。会見後は色紙に「優勝」と記しガッツポーズを作った。すったもんだがありながらも役者が揃ったロッテ。2月1日から沖縄県石垣島でスタートする春季キャンプの見どころを探る。
●昨季は息切れ…1年間戦える先発陣構築へ
2023年は小島和哉と種市篤暉の二人が2ケタ勝利を挙げるも、先発陣は故障者が多くシーズンを通してローテーションの駒不足に悩まされた。吉井理人監督は昨季の反省を生かし、今季は小島と種市に佐々木を加えた3投手を柱とし、その他の先発候補については上手く振り分けながら、1年間戦える先発陣の育成方針を示してる。経験豊富な美馬学や西野勇士に加え、新外国人のジェームス・ダイクストラとジュニオール・フェルナンデス、復活を目指す二木康太や先発に転向する唐川侑己と東條大樹も候補者。理想の先発陣を作り上げることができるか、まずはキャンプ中の調整過程を注視したい。
●シャッフル継続?新戦力加わり定位置争い激化
内野陣の守備位置シャッフルも今キャンプの注目ポイントだ。昨年の秋季練習では二塁手の中村奨吾が三塁、遊撃手の藤岡裕大は二塁で守備練習を行い、みやざきフェニックス・リーグでは、昨季101試合で三塁スタメンだった安田尚憲が一塁で起用された。ドラフト1位で獲得した上田希由翔(明大)は大学時代に三塁を主戦場とし、DeNAから新加入したネフタリ・ソトは一塁が定位置。楽しみな新戦力のフィット具合とともに、どのような陣容で開幕を迎えるのか定位置争奪戦から目が離せない。
●NPB通算161発の大砲が加わった新打線
オフにNPB通算161本塁打を誇るソトを獲得。2月で35歳になる新助っ人は年々本塁打数が減少しているものの、昨季パ・リーグ本塁打王に輝いたグレゴリー・ポランコとの“共弾”が待ち遠しい。理想は左右の大砲に現有戦力が上手くマッチする形。今年こそ安田、藤原恭大、山口航輝の若手三人衆には殻を破ってほしいところ。ここに荻野貴司や藤岡らベテラン・中堅、さらに、ケガからの復活を目指す2022年の盗塁王・髙部瑛斗やドラ1・上田など、新旧戦力が融合した新打線完成に期待が膨らむ。