◆ 先発陣は充実、ローテ争いは激戦必至
広島は1月25日、2月1日から始まる春季キャンプのメンバー振り分けを発表。新人ではドラフト2位の髙太一投手(22=大商大)、同3位・滝田一希投手(22=星槎道都大)、同5位・赤塚健利投手(22=中京学院大)の3投手が一軍メンバー入り。同1位の常廣羽也斗投手(22=青学大)は学業優先のため二軍スタートとなった。一軍は例年通り、宮崎県日南市でキャンプインし、15日からは沖縄県沖縄県で実戦メインの調整。新井体制2年目となる広島キャンプの見どころを探る。
●大幅に入れ替えた新外国人選手
昨シーズン在籍していたニック・ターリー投手、ドリュー・アンダーソン投手、ライアン・マクブルーム内野手、マット・デビッドソン内野手の4選手が退団。新たに先発候補のトーマス・ハッチ投手、メジャー通算101試合登板の左腕テイラー・ハーン投手、内野のすべてのポジションを守れるマット・レイノルズ内野手、マイナー通算102本塁のジェイク・シャイナー内野手の4選手を獲得した。特にレイノルズとシャイナーは攻撃陣のカギを握る存在。近年は広島に限らず、NPBに適応できぬまま退団する外国人野手が増加傾向にある。基本構想である一塁・シャイナー、三塁・レイノルズがハマれば得点力アップに大きな期待が持てる。
●競争心を煽る指揮官、ニュースターは現れるか?
昨季チーム内の打撃3冠(打率、安打数、打点数)だった西川龍馬がオリックスへFA移籍。正左翼手の穴をどう埋めるか注目だ。昨季65試合で11本塁打を放った末包昇大がシーズンを通して持ち前の長打力を発揮できれば打線の破壊力は増す。末包と同じく、キャンプ一軍スタートの中村健人、中村貴浩、田村俊介ら若手のアピール合戦にも期待。新井監督はキャンプ中から頻繁なメンバー入れ替えを示唆しており、競争心を煽りながらレベルアップを図る。
●“19歳コンビ”も一軍スタート、期待の若手揃う先発陣
先発陣はリーグ屈指の陣容になりつつある。昨季も活躍した床田寛樹、九里亜蓮、森下暢仁を筆頭に、昨年10月に右肘のクリーニング手術を受けた大瀬良大地は復活を目指す。2022年のドラ1・斉藤優汰、西川の人的補償で獲得した日髙暖己の“19歳コンビ”もキャンプは一軍スタートとなっており、森翔平、玉村昇悟、遠藤淳志らも虎視眈々と開幕ローテ入りを狙う。さらに、新外国人のハッチやドラ1・常廣らドラフト組の仕上がり具合にも注目。指揮官が開幕投手を誰に託すかも気になるところだ。
広島キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍メンバー】
<投手>
九里亜蓮、大道温貴、森浦大輔、大瀬良大地、森翔平、森下暢仁、栗林良吏、髙太一、黒原拓未、益田武尚、床田寛樹、滝田一希、赤塚健利、矢崎拓也、島内颯太郎、河野佳、斉藤優汰、アドゥワ誠、玉村昇悟、遠藤淳志、内間拓馬、日髙暖己、ロベルト・コルニエル
<捕手>
會澤翼、坂倉将吾、石原貴規、髙木翔斗
<内野手>
上本崇司、田中広輔、堂林翔太、マット・レイノルズ、菊池涼介、林晃汰、小園海斗、矢野雅哉、ジェイク・シャイナー、モイセス・ラミレス(練習生)、ネルソン・ロベルト(練習生)
<外野手>
野間峻祥、中村健人、末包昇大、松山竜平、久保修、田村俊介、中村貴浩
【二軍メンバー】
<投手>
常廣羽也斗、野村祐輔、中﨑翔太、ケムナ誠、高橋昂也、塹江敦哉、長谷部銀次、トーマス・ハッチ、松本竜也、戸根千明、小林樹斗、テイラー・ハーン、杉田健、坂田怜、岡田明丈、辻大雅、新家颯、杉原望来、藤井黎來
<捕手>
磯村嘉孝、持丸泰輝、清水叶人
<内野手>
曽根海成、韮澤雄也、仲田侑仁、内田湘大、羽月隆太郎、二俣翔一、佐藤啓介、前川誠太
<外野手>
秋山翔吾、宇草孔基、大盛穂、中村奨成、名原典彦