SafariでWEBブラウズしていたところ、WEBサイトから「ブラウザのCookieがオフになっています」という警告を受けたのですね? WEBサイトから警告される意味がわからないし、そもそもCookieとは? という疑問もあるはず。そのあたりをかんたんに説明してみましょう。
Cookie(クッキー)とは、アクセスしてきた側の領域にWEBサイトが保存するテキストファイルのことで、アクセス履歴などさまざまな情報が保存されます。SafariなどのブラウザがWEBサイトにアクセスすると、WEBサイト側からの要求に応じる形でCookieに情報が保存されたり、読み出されたりします。たとえるなら「WEBサイトごとに作成される小さなメモ帳」でしょうか。
Cookieには、IDやパスワードなどの認証情報も記録できます。WEBサイトのアクセス履歴をもとに、興味があると推測される商品の広告を配信するなど、ターゲティング広告にも利用されています。そのためCookieは個人情報に該当するとして、ECでは2018年以降に発行/取得時におけるユーザの同意が義務付けられるようになりました。日本でも2022年4月に「改正個人情報保護法」が、2023年6月には「改正電気通信事業法」が施行され、Cookieの利用が規制されています。
「ブラウザのCookieがオフになっています」という警告は、「設定」→「Safari」→「詳細」画面にある「すべてのCookieをブロック」スイッチがONのとき、CookieにアクセスしたいWEBサイトが表示します。このスイッチをONにしていると、WEBサイトによるCookieへのアクセスが禁止されて個人情報漏洩予防になりますが、WEBサイトの各種機能/サービスを制限されてしまう可能性があります。慎重に判断しましょう。