ロッテは26日、佐々木朗希投手との契約が合意に達したと発表した。なお、近日中に契約更改会見を行う。
佐々木朗希は昨季開幕前の3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンの一員として世界一に貢献し、3月28日のZOZOマリンスタジアムでの全体練習でチームに再合流。3月30日にライブBPを行い、4月6日の日本ハム戦でWBCから帰国後初先発し、最速164キロを計測するなど6回・80球、1安打、11奪三振、無失点で昨季初勝利。続く4月14日のオリックス戦では、プロ入り後初めて山本由伸と投げ合い、7回・105球、1安打、11奪三振、2四球、無失点で投げ勝った。4月21日のソフトバンク戦で、登板3試合目で初めて複数安打を打たれたが、7回・88球を投げ、3安打、8奪三振、1四球、無失点で3勝目を手にした。4月28日のオリックス戦では7回・106球、8安打、8奪三振、3四死球、3失点と今季初失点を喫したが、3-3の5回一死一塁で杉本裕太郎に投じた初球に自己最速となる165キロを計測。この日4度165キロを記録した。
5月5日のソフトバンク戦では5回まで、無安打、12奪三振、1四球、無失点でノーヒットノーランに期待がかかったが、右手にマメができた影響で5回で降板。登録抹消されずに一軍に帯同し、5月28日のソフトバンク戦で復帰。6回、82球、3安打、9奪三振、2失点で4勝目。3週間近く登板から遠ざかっていたが、この時点で58奪三振となり、当時57奪三振でトップだったチームメイトの種市篤暉を抜いてトップに立った。
6月4日の阪神戦では5回までノーヒットに抑えていたが、粘りのバッティングをされ、6回・102球、1安打、10奪三振、5四死球、1失点で初黒星を喫した。続く6月11日の広島戦では7回を投げ、プロ入り後最多の109球、5安打、10奪三振、1四球、2失点で今季5勝目。6月18日のDeNA戦では、1-2の6回二死三塁から宮崎敏郎に昨季初被弾を食らうなど、6回を投げて今季ワーストの4失点で2敗目。
交流戦の阪神戦、DeNA戦では“らしくない”ピッチングも、リーグ戦が再開してからは本来の佐々木朗希に戻った。6月27日のオリックス戦、7回・107球、5安打、10奪三振、1四球、1失点で、規定投球回に達し防御率1.69でリーグトップに躍り出る。7月5日の西武戦では8回・106球、5安打、11奪三振、1四球、無失点で6勝目、7月12日のオリックス戦では7回・104球、3安打、今季最多の14奪三振、0四球、1失点で7勝目。前半戦は12試合・79イニングを投げて、7勝2敗、121奪三振、防御率1.48。12試合中10試合でクオリティスタート(6回3自責点以内達成)と素晴らしかった。
前半戦終了時点でロッテは、首位・オリックスと3.5ゲーム差の2位。後半戦は先発ローテションの軸として、投げていくはずだったが、後半戦最初の先発となった7月24日のソフトバンク戦、6回を投げ1失点にまとめるも、試合中に左脇腹に違和感を感じ、翌日に千葉県内の病院で左内腹斜筋損傷と診断とされた。
9月10日のオリックス戦で復帰したが、9月24日のソフトバンク戦で発熱により先発を回避。10月14日のソフトバンクとのCSファーストステージ第1戦で復帰し、3回・41球、0安打、4奪三振、無失点に抑えた。怪我なく投げれば圧倒的な投球を見せるが、勝負所の8月以降に離脱してしまったのがチームにとっても、佐々木朗希にとっても痛かった。
昨季は15試合・91イニングを投げて、7勝4敗、防御率1.78、奪三振はリーグ4位の135奪三振だった。