資生堂ビューティークリエイションセンターはこのほど、2024年春夏トレンドメイクアップを発表した。オトナの余裕を漂わせた色香とかわいげを両立した雰囲気をポイントに、自分らしさを底上げし、ほの甘ムードの「沼らせメイク」を提案する。
「淡影アイズ」「美肌ヴェールチーク」「ぷるんリップ」がポイント
資生堂ビューティクリエイションセンターは、世界のコレクション情報や、一般の方へのヒアリング、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向などを総合的に分析した上で、資生堂ヘアメイクアップアーティストの独自視点を掛け合わせ、最新のメイクトレンドを予測している。
メイクアップでは、リップを主役にフルメイクを楽しむ潮流から、24年春夏は、「原点や本質に立ち戻る」という意識が強く表れてくると予測。抽出されたキーワードとしては、コレクションからは「静のムード」・「上質なミニマル」、一般の方へのヒアリング調査からは「自分らしさ」・「透明感」、国内女性雑誌・SNSからは「色気」・「美肌」が挙げられた。これらの傾向と、資生堂ヘアメイクアップアーティストの視点を掛け合わせ、今季のトレンドメイクを提案。
沼らせメイクを表現するポイントは、さりげなく自然に淡い影を仕込んだ「淡影アイズ」、ヴェールをかけたようなチークで肌の美しさを底上げした「美肌ヴェールチーク」、ハリ感のある魅力的な唇を演出する「ぷるんリップ」の3つ。
1つめのルックは、チークがポイントの透け色と輝きでつくる甘さのあるメイクアップ。甘さの中に、ほのかな品を感じる"あざとかわいい"イメージ。一見甘くかわいいけれど、大人の余裕も演出。やりすぎず、メイク全体のバランスをとることで甘さと大人っぽさの両立を果たす。
アイシャドウは透け感のあるものを使い、目のフレームに影をさりげなく"仕込む"ことで、なじませ盛りが叶う。肌は色や質感による補正効果により、ナチュラルな美肌を演出。輝きのあるチークをCゾーンに広げることで、肌補正をしながら色っぽさを与える。リップは、ツヤの出るタイプや、透け感の出るシアータイプの口紅を使うことで、丸みのあるフォルムでぷるんとハリのある唇を演出。
2つめのルックは、肌に溶け込むベーシックカラーと質感でつくる、ほのかな色香を漂わせたメイクアップ。凛とした甘さと、品のある色気を兼ね備えたノーブルな印象を与える。
目元は温かみのあるブラウンを下まぶたに幅広く入れることで目の重心が下がり、可愛らしいバランスに仕上がりに。肌に溶け込ませることで自然な影印象に仕上げる。肌にはパール感のあるチークを広範囲に入れ、肌に透明感とツヤを与える。柔らかな発色のものを選ぶことで肌に溶け込み、ほどよい甘さを演出。リップはツヤのあるリップで色香漂う雰囲気に。唇の中央部分をオーバーに描くことで立体感が出て、ふっくらとした唇に仕上がる。