NECは2月26日から、ビジネス・教育向けPC「VersaPro」シリーズの新モデルとして、タブレットタイプの12.3型2in1 PC「タイプVS」の出荷を開始する。希望小売価格(税別)は285,800円から。着脱式カバーキーボードとデジタイザーペンはオプションとなる。
新型のタイプVSでは、バッテリー駆動時間を延ばすための設定を拡充。特定の処理時にディスプレイ輝度を自動的に下げたり、夜間にはモダンスタンバイから自動的に休止状態へ移行したりするなど、バッテリーの節約と運用をサポートする。
ヤマハ製「AudioEngine」のミーティング機能を強化し、マイクで声を拾う範囲を広げたほか、ノイズ抑制レベルを調整できるようになった。自分の声が相手にどう聞こえているかを確認するテスト機能も実装している。
標準モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-1345U、メモリが16GB、ストレージが256GB PCIe NVMe SSD、グラフィックスがIntel Iris Xe(CPU内蔵)、OSがWindows 11 Pro。
12.3型のタッチ対応液晶ディスプレイは、解像度が1,920×1,280ドット、指紋付着防止コーティングを施している。約500万画素のフロントカメラはWindows Helloに対応し、本体背面にも約800万画素のリアカメラを装備。
インタフェース類は、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、USB 4 Gen2 Type-C(Thunderbolt 4、USB PD、DisplayPort Alternate Mode)、USB 3.2 Gen2 Type-C(USB PD、DisplayPort Alternate Mode)、USB 3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort Alternate Mode)、入出力共用の3.5mmオーディオジャックなど。また、5G/LTE対応モデルも用意している。
本体サイズは幅283×奥行き204.4×高さ10.5mm、重さは約728g。バッテリー駆動時間は、JEITA 2.0基準で最大約15時間、JEITA 3.0基準のアイドル時で最大約13.1時間、JEITA 3.0基準の動画再生時で約5.1時間。
オプションの着脱式カバーキーボードは、開いたときのタイピング角度を2通りのうちどちらかを選べる。従来モデルから約50gの軽量化を図ったほか、キートップにくぼみを設けて打鍵感を高めた。キーピッチは18mm、ストロークは1.5mmとなっている。
同じくオプションのデジタイザーペン(静電結合方式)は、4,096段階の筆圧検知に対応。タブレットPC本体に同梱されるACアダプタで充電できるようになった(USB Type-C)。フル充電に要する時間は約24分、駆動時間は1日に2時間の使用で約1週間(約17時間)。おおよそのサイズは太さ9mm×長さ150mm、重さは約13g。
そのほか、1kg未満の13.3型モバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVN」、フラッグシップの14型モバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVG」、A4スタンダードモデルの「VersaPro タイプVE/タイプVF」なども、スペックやインタフェースを強化した新モデルへとリニューアルしている。