リクルートが発行する旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、「ユニークだと思うご当地鍋」に関する調査の結果を発表した。調査は2023年12月6日~12月8日、47都道府県在住の20代~50代1,034名を対象にインターネットで行われた。

  • ユニークなご当地鍋ランキング

1位は東京都の「どじょう鍋」が獲得。江戸の郷土料理として親しまれていたどじょう鍋は、どじょうを煮た鍋料理で、うなぎに負けないスタミナ料理としても知られている。どじょうをまるごと料理した丸鍋や開いたどじょうを割り下で煮込んで卵でとじた柳川鍋などがある。「初めて見た!」「具材とネーミングにインパクトがある」「味の想像がつかない」などのコメントを筆頭に「意外だけどおいしそう」や「一度食べてみたい」という声も寄せられた。

  • 東京都「どじょう鍋」

2位も同じく東京都から「ねぎま鍋」がランクイン。ねぎま鍋は漢字で「葱鮪鍋」と書くとおり、ネギとマグロを使ったお鍋で、俳句の季語にもなるほど歴史がある江戸の郷土料理。醤油と酒、ダシ汁にみりんなどで割り下を作り、ネギを煮ている上にマグロをのせて食べる。コメントには「組み合せがユニーク!」「焼き鳥かと思ったらマグロでびっくり」「マグロの鍋を初めて知った」など、具材の意外さに驚く内容が多く見られた。

  • 東京都「ねぎま鍋」

続く3位は広島県の「美酒鍋」。日本三大酒どころのひとつ、広島県西条市の酒蔵で考案されたご当地鍋。そのまま飲んでもおいしい日本酒を贅沢に使って仕立てた、酒のうまみが詰まったお鍋。味付けはシンプルに塩と胡椒と酒だけ。加熱でアルコールが抜けるので、世代を問わず食べることができる。アンケートには「お酒を使っているのがユニーク」と酒に関することを中心に、「独自性がある」「その土地ならでは」などの声が並んだ。

  • 広島県「美酒鍋」

4位は大阪府の「ちりとり鍋」。ちりとりに似た鉄板に、ホルモンや牛肉とたっぷりの野菜を煮込んで食べるピリ辛のお鍋。主に大阪で食べられていて、おいしいちりとり鍋が味わえるお店も多くある。ピリ辛のタレが食欲をそそり、お酒も進む一品。アンケートを見ると「名前がユニーク」「四角い鍋がインパクトある」などコメントのほとんどが名前のおもしろさに関する内容となった。

  • 大阪府「ちりとり鍋」

5位は石川県の「しし鍋(しし汁)」。海の幸だけでなく山の幸も豊富な石川県だが、熊肉を入れたしし鍋は山の幸を堪能できる郷土料理。匂い消しとなる味噌とススタケなどの山菜や根菜類と一緒に、コラーゲンたっぷりの熊肉が食べられる。こちらには「熊肉が気になる」「熊が珍しい」の声を中心に「低カロリーでおいしそう」「食べてみたい!」と、その味に興味を惹かれるコメントが目立った。

そのほかTOP10には、地元ならではの食材を使用したものから、名前からは味の想像がつかないものまでさまざまなご当地鍋がラインクインする結果となった。

出典:じゃらん「ユニークなご当地鍋ランキング」