「第56回ミス日本コンテスト2024」が22日、都内で開催。ファイナリスト12名のなかから、その頂点に立つ「ミス日本グランプリ」およびミス日本各賞が発表された。

  • 「第56回ミス日本コンテスト2024」が開催された

日本らしい美しさとは

ミス日本コンテストは1950年に始まった、日本最高峰の美のコンテスト。出場資格を「17歳~26歳までの日本国籍を持つ未婚女性」としており、内面・外見・行動の3つの側面から「日本らしい美しさ」を審査する。

  • ファイナリスト12名の美しい立ち姿

  • 10名が現役大学生、2名がモデルという顔ぶれだった

数千名という応募者のなかから残ったのは、ファイナリスト12名。前日審査、着物審査を経て、当日はドレス審査、スポーツウェア審査、質疑応答が行われた。そして、各賞が発表に―――。

はじめに「準ミス日本」が発表され、大阪府出身、関西大学の石村彩華さんが受賞した。

  • ”他の模範となる心身の美を備えていること”を讃える準ミス日本には石村彩華さん(青いドレスの女性)が選ばれた。左は昨年の準ミス日本

続いて「ミス日本ミス着物」は、東京都出身、慶應義塾大学の安藤きらりさんが受賞。

  • ”和装が美しい日本女性”を讃えるミス日本ミス着物には安藤きらりさんが選ばれた

そして「ミス日本『海の日』」は、鹿児島県出身、東京大学の有馬佳奈さんが受賞した。

  • ”島国日本になくてはならない海の恵みに感謝し、海洋業界への理解と関心を高める役割を担う”ミス日本『海の日』には有馬佳奈さんが選ばれた

「ミス日本みどりの大使」には、先にミス日本ミス着物にも選ばれている安藤きらりさんが選出され、ダブル受賞となった。

  • ”未来に繋がる豊かなみどりを守り育ててきた取り組みや、生活に根ざした日本の木の文化を尊び、みどりや木とのふれあいや活用を通じて、みどりと木への親しみを広める役割を担う”ミス日本みどりの大使には安藤きらりさんが選ばれた

「ミス日本『水の天使』」は、神奈川県出身、日本大学の安井南さんが受賞した。

  • ”自然の恵みにもたらされる水循環と豊かで清廉な水を守る人々の心と技に触れて、培った知識と体験を広く伝え、社会に参加する人々の水への意識を高めることを目的とする”ミス日本『水の天使』には安井南さんが選ばれた

最後に「ミス日本グランプリ」が発表。愛知県出身、ウクライナにルーツをもつモデルの椎野カロリーナさんが受賞した。

  • ”その年を代表する若く美しい可能性溢れる日本女性の美の最高位”であるミス日本グランプリは椎野カロリーナさん。賞金100万円、賞状、トロフィーのほか、様々な副賞が授与された

  • 昨年(2023年)ミス日本グランプリの吉岡恵麻さんとのツーショット

マイクを渡された椎野さんは涙を押さえつつ、まずは会場に駆けつけた母親に感謝の気持ちを伝えた。司会者から今後の活動について聞かれると「日本らしい美しさ、日本の心というものは外見ではなく、人の中に宿るものと考えています。人の心を尊重する、人を見かけで判断しない、そんな社会づくりに貢献していけたら。ゆくゆくは日本の心を海外にも伝えていきたいと思っています」と話した。

  • 今後の活動について説明した

このあと、大会委員長を務めた和田あい氏が閉会の挨拶をした。和田氏は「コンテスト当日に向けて、ファイナリストの12名とは半年間、共に走り続けてきました」とし、その成長を身近で感じてきた、と振り返る。そのうえで「今回は、日本らしい美しさとは何か、あらためて考える機会になりました。椎野さんが発言していた通り、日本らしい美しさとは心に宿るもの。そしてそれは、ファイナリスト12名のなかにもしっかりと宿っていると感じました」と総評。最後まで健闘した12名を讃え、大きな拍手を送った。

  • 大会委員長の和田あい氏。挨拶の冒頭には能登半島地震および羽田空港における事故に触れ、深く哀悼の意を表した

  • 受賞者の皆さん