巨人は22日、メジャー通算178本塁打を放ったルーグネッド・オドーア選手の獲得を発表した。
オドーアは球団を通じて「読売ジャイアンツの一員になることができてとても興奮しています。素晴らしい機会をいただいて光栄に思います。新しいチームメイトと優勝目指してプレーすることを今から楽しみにしています」とコメントした。
オドーアはレンジャーズ時代の17年に全162試合に出場し30本塁打を放つなど、シーズン30本塁打以上を3度、15年から8年連続シーズン2桁本塁打、メジャー通算10年で178本塁打を放つ長距離砲。パドレスでプレーした昨季は4本塁打を放った。
課題はコンタクト。17年に30本塁打を放ったが、打率.204、19年も30本塁打を放ったが打率.205と、メジャー通算打率は.230と確実性が課題のひとつとなっている。
◆ 強力な打線に!
オドーアが加入したことで打線の破壊力、レギュラー争いが熾烈になることは間違いない。メジャー時代は二塁や三塁をメインにしていたが、日本では外野での起用されることが濃厚。その外野では、パドレスでプレーした昨季、9試合の出場だった。メジャー時代はセカンドをメインにしていただけに、どこまで外野を守ることができるかは気になるところ。また、外野のレギュラーを争うライバルには、丸佳浩、秋広優人、梶谷隆幸、浅野翔吾などがいる。ひとつ言えるのは、チーム内の競争力は間違いなく上がるということだ。
オドーアがメジャー時代のような長打力、そして日本の野球に対応して確実性が上がった場合を仮定すると、打線の破壊力がアップすることは間違いない。4番には岡本和真がいるが、昨季はその前後を固定することができなかった。仮に吉川、門脇誠の1、2番となれば、3番・オドーアまで左が3人続くことになり、そうなると5番に座るのが理想的か。6番以降にも丸、大城が控えるとなれば、打線に厚みが増す。
昨季も打線はリーグトップのチーム打率.252、164本塁打、リーグ3位のチーム523得点を挙げた中で、オドーアが今季から加入。オドーアが評判通りの活躍を見せた時、巨人打線は他球団も嫌がる強力打線になりそうだ。