よく床の上で新聞やチラシを開いて読んでいると、猫ちゃんが紙面上にのってジャマをしにきますよね。文字が読めないし、気になるし、ジャマなんだけど…でも、可愛い。あの感覚にちょっと似ています。猫ちゃんたちがネット画面をジャマしにくるのです。ちょっと画面が見にくいし、気が散る…でも、でも可愛い、癒される! いったいこんなネットアプリを作ったのは誰?
【作業を邪魔されたい方へ】マウスの移動量に応じてネコが集まってくるだけのChrome拡張『ネッコサーフィン』をリリースしました。こんな感じで、窓の外からやってきたネコたちがじゃれついてきます。便利な機能はなにもありません。
制作者のもにゃさんは、表現とプロダクトの発明家&デザイナー。文具、ボドゲ、おもちゃ、電子工作、アプリ開発、創作漢字、書など多岐にわたるジャンルで製品やアートを生み出しています。2023年12月にリリースした「ネッコサーフィン」はその中でもちょっと異色。マウスの移動量に応じてネコが集まってくるChrome対応ブラウジングツールです。
画面上でマウスを動かすとアラ不思議。猫ちゃんたちが登場して、反応するではありませんか。マウスを動かすと猫たちがじゃれつきます。中にはマウスなど気にせず毛づくろいしているコも。とくに役立ったり、便利になったりするわけではありません。効率性や見やすさを考えると、むしろジャマ。コンセプトは“心地よい鬱陶しさ”。鬱陶しいし、ジャマだけど、可愛くて癒されるというユーザーが多数発生しいているようで…。
「かわいいっ! 」「仕事中の癒しになりそう」「すごい! ねこ好きにはたまらないね! 」「最高の拡張機能…良すぎる…! 」「マジで邪魔なだけで笑った。病んでるときは有効かもしれん」「猫のモーションが豊富で嬉しいです」「便利な機能はないかもしれませんが、癒し効果は抜群! 」「なんやねんこのアプリ わざわざ作ったのか 最高」「なんの役にも立たないこの潔さ、素晴らしい」などなど。制作者の もにゃさん にお話を伺いました。
■制作者に聞く
……このアイデアに気づいたきっかけは?
ある日リモート会議をしていた時、通話相手の机上にそっとその人の飼いネコが上ってきて、仕事の邪魔をされていました。そんな光景を目にして、羨ましくなったのがきっかけです。「ネコに邪魔されたい」このアプリのコンセプトでもある、ただ1つの願望からネッコサーフィンは生まれました。
……作成する上で苦労・工夫した点は?
とにかく「リアルなネコの動き」にこだわり時間をかけました。実際のネコちゃんをグリーンバック撮影した素材をもとに、1コマ1コマ修正編集することで、それぞれの動きの継ぎ目がなくなり、ぬるぬると動き続ける、まるでそこにネコがいるかのような体験を実現しています。また、「いい鬱陶しさ」の追求にも時間をかけました。邪魔すぎず、とはいえ存在感がある、ずっといてほしくなる形を目指しました。ネコの動きなど、さらに今後もアップデートを重ねていく予定です。
……どんな反響がありましたか。
デモ公開から1年と2ヵ月間という長い年月お待たせしてしまったにもかかわらず、リリース後もネッコサーフィンをたくさんの人に喜んでいただけている状況が大変ありがたいです。また、日本を起点に台湾・タイ・韓国・アメリカ・ロシア・ウクライナなど全世界のSNS(X,Instagram,Telegramなど)でもメディアに取り上げられるなどしてリアルタイムで拡散が続いています。
いまも1日に1000~2000人の方々が新しくネッコの飼い主になっており、3週間足らずで5万ダウンロードを突破しました。アドオンのダウンロードボリュームとしては驚異的なペースでびっくりしています。 いまは1日、なんなら数時間数分単位でどんどん新しいバズコンテンツが生まれは流れていく時代です。デモ公開時も大きな反響がありましたが、一過性のものになる可能性もありました。そうならなかったのは、長く期待し続けてくれていた皆さんあってのものだと思います。
▼【作業を邪魔されたい方へ】マウスの移動量に応じてネコが集まってくるだけのChrome拡張『ネッコサーフィン』をリリースしました。こんな感じで、窓の外からやってきたネコたちがじゃれついてきます。便利な機能はなにもありません。
【作業を邪魔されたい方へ】
— もにゃ (@Monyaizumi) December 29, 2023
マウスの移動量に応じてネコが集まってくるだけのChrome拡張『ネッコサーフィン』をリリースしました。https://t.co/loGeHH0IrX
こんな感じで、窓の外からやってきたネコたちがじゃれついてきます。
便利な機能はなにもありません。#ネッコサーフィン pic.twitter.com/MW0GwNydPq