プロ野球 最新情報
プロ野球は、球春到来を目前に控えている。春季キャンプでは、2024年シーズンに向けた熾烈な争いが本格化。大きな期待を寄せる若手有望株たちにとっては、絶好のアピールの場いえるだろう。ここでは、ブレイク目前とも評されるパシフィック・リーグの野手を各球団から紹介する。
池田陵真(オリックス)
投打:右投右打
身長/体重:172cm/83kg
生年月日:2003年8月24日
経歴:大阪桐蔭高
ドラフト:2021年ドラフト5位
潜在能力が高く評価されているオリックス・バファローズの池田陵真。2024年はさらなるステップアップを目指すシーズンになる。
大阪桐蔭高校では1年秋にレギュラーに定着。3年夏の大阪府大会決勝戦ではサヨナラ打を放ち、チームを甲子園出場に導いた。高校通算では25本のアーチを描き、ドラフト5位でオリックスに入団した。
ルーキーイヤーの5月に一軍初出場を果たし、同試合でプロ初ヒットを記録。幸先の良いューを飾った。
翌2023年のレギュラーシーズンでは、12試合出場で打率.206となったが、ファームでは規定不足ながらも打率.301、出塁率.362の好成績。日本シリーズ第1戦では、「1番・左翼」に抜擢されるなど、貴重な経験を積んだ。
ファームではその実力を十分に示しているだけに、2024年はレギュラー奪取が期待されている。
山本大斗(ロッテ)
投打:右投右打
身長/体重:180cm/90kg
生年月日:2002年8月9日
経歴:開星高
ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位
長距離砲としての期待をかけられているのが、千葉ロッテマリーンズの山本大斗である。
開星高校3年時は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園が中止となったが、島根県の独自大会で2打席連続ホームランを打つなど強烈なインパクトを残し、ロッテに育成ドラフト3位で入団。
高卒1年目のイースタン・リーグの開幕戦、プロ初打席で初ホームランを放ち。同年は打率こそ.224だったが、5本塁打を放った。
翌年も持ち前のパワーでアピールを続け、7月に支配下契約を勝ち取った。一軍では2打席2三振とプロの洗礼を受けたが、ファームでは12本塁打をマークした。
2023年も2試合の出場にとどまったが、プロ初安打を記録。ファームでは9本塁打、30打点と潜在能力の高さを見せつけた。自慢の長打力を一軍で発揮できれば、チームのさらなる上積みになることは間違いないだろう。
井上朋也(ソフトバンク)
投打:右投右打
身長/体重:181cm/88kg
生年月日:2003年1月28日
経歴:花咲徳栄高
ドラフト:2020年ドラフト1位
2023年に覚醒の兆しを見せ始めた福岡ソフトバンクホークスの井上朋也も、大ブレイクが期待される。
花咲徳栄高校で入学直後からレギュラーを獲得し、世代屈指のスラッガーとして活躍。高校通算50本塁打という実績を残し、ソフトバンクから同年ドラフト会議では、12球団唯一となる高校生野手の1位指名を受けた。
高卒1年目はファームで45試合に出場し、打率.246、3本塁打の成績を残したが、翌2022年は腰の手術を受けた影響で、出場数が半減。満足のいく結果を残せず、一軍の舞台にも立てていなかった。
しかし、患部が癒えた2023年は、二軍で89試合に出場。打率.253、9本塁打と持ち前の長打力を発揮すると、9月に念願の一軍デビュー。15試合出場でプロ初本塁打を含む10安打を記録し、打率.263を記録した。
世代交代が課題となっているチームにおいて、和製大砲の育成は急務となっている状態。高卒4年目となる2024年、一軍での存在感を高めたい。
黒川史陽(楽天)
投打:右投左打
身長/体重:182cm/86kg
生年月日:2001年4月17日
経歴:智弁和歌山高
ドラフト:2019年ドラフト2位
高卒5年目を迎える東北楽天ゴールデンイーグルスの黒川史陽。2024年こそ、ブレイクが待たれている。
智弁和歌山高校では5季連続で甲子園に出場し。2年春には持ち前の打棒を遺憾なく発揮し、甲子園準優勝に貢献。若手野手の台頭が望まれていたチーム事情もあり、楽天からドラフト2位指名を受けた。
高卒1年目から一軍デビューを飾ると。ファームでも57試合に出場し、打率.297、6本塁打を記録するなど、潜在能力の高さを見せつけた。
しかし、翌年以降はファームでは好成績を残すも、一軍では力を発揮出来ないシーズンが続き、レギュラー定着には至らず。
2023年ファームでは打率.307を残したが、一軍では自己最少の9試合出場に。2024年シーズンは主砲・浅村栄斗の三塁転向が決定しており、正二塁手奪取への大きなチャンスを迎える。
山村崇嘉(西武)
投打:右投左打
身長/体重:183cm/86kg
生年月日:2002年9月28日
経歴:東海大相模高
ドラフト:2020年ドラフト3位
2023年は開幕スタメンを勝ち取った山村崇嘉。レギュラーを脅かす存在として、2024年シーズンの飛躍が期待されている。
東海大相模高校では1年秋から4番を打ち、高校通算49本塁打を記録。迎えたドラフト会議では、埼玉西武ライオンズから3位指名を受けた。
ルーキーイヤーからファームで85試合に出場。打率.217・出塁率.250と苦しんだが、6本塁打を記録するなど長打力を発揮。翌年には打率.297を記録するなど成長を見せ、着実に経験を積んだ。
そして、2023年はオープン戦から好調を維持。不動の正遊撃手・源田壮亮の故障もあって「7番・遊撃」で開幕スタメンに抜擢された。その後は二軍降格となったが、シーズン終盤に一軍再昇格を果たし、プロ初安打に加えて初本塁打も記録した。
一軍でも持ち前のパワーで能力の一端を示した山村。2024年は外野にも挑戦し、出場機会増を狙う。
田宮裕涼(日本ハム)
投打:右投左打
身長/体重:175cm/79kg
生年月日:2000年6月13日
経歴:成田高
ドラフト:2018年ドラフト6位
2024年の正捕手候補にも挙がっているのが、高卒6年目を迎える田宮裕涼だ。
成田高校では強肩強打の捕手として知られ、スカウトから高い評価を受けた田宮、北海道日本ハムファイターズからドラフト6位指名を受け、プロ入りを果たした。
ルーキーイヤーはファームで経験を積み、翌2020年に一軍デビューを飾り、プロ初安打を記録。しかし、一軍定着とはならず、翌年以降も二軍生活が続いた。
それでも、2021年はファーム61試合で打率.253、捕手ながら14盗塁をマークするなど俊足を披露。2023年は一軍では10試合の出場となったが、打率.258、2盗塁に加えて持ち前の強肩を活かした盗塁阻止も披露するなど、存在感を示した。
2024年は課題とされているキャッチングやブロッキングといった技術をさらに高め、躍進のシーズンとしたいところだ。
【了】