ブレイクは目前か…セリーグの次世代スター野手6人。将来有望な若手有望株…

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 プロ野球は、球春到来を目前に控えている。春季キャンプでは、2024年シーズンに向けた熾烈な争いが本格化。大きな期待を寄せる若手有望株たちにとっては、絶好のアピールの場いえるだろう。ここでは、ブレイク目前とも評されるセントラル・リーグの野手を各球団から紹介する。
 

 


前川右京(阪神)

・投打:左投左打
・身長/体重:176cm/86kg
・生年月日:2003年5月18日
・経歴:智弁学園高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 2023年に飛躍の足掛かりを掴んだ前川右京。高卒3年目での大ブレイクが期待される。
 
 名門・智弁学園高で1年夏から4番打者に抜擢された前川。3年夏の甲子園では打率.455、2本塁打の活躍で準優勝の原動力に。迎えたドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受け、プロ入りを果たした。
 

 
 ルーキーイヤーは度重なる故障でファームでも21試合の出場にとどまり、打率.250、3本塁打、7打点の成績に。それでも2023年は、開幕からファームで好成績を残して5月末に一軍デビューを飾った。
 
 同年は一軍でも33試合に出場し、打率.255、7打点を記録。得点圏打率は.409と印象的な活躍を見せた。8月以降は二軍調整となったが、ファームでは39試合出場で打率.320、2本塁打、17打点と優秀な数字を残すなど、順調なステップアップを見せた。
 
 2024年は森下翔太やシェルドン・ノイジーらを脅かし、レギュラー奪取を目指すシーズンとなりそうだ。






田村俊介(広島)

・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/93kg
・生年月日:2003年8月25日
・経歴:愛工大名電高
・ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 2023年に一軍の舞台で大器の片鱗を覗かせた田村俊介。高卒3年目を迎える2024年は、大ブレイクが期待される選手だ。
 
 愛工大名電高時代には投打二刀流で活躍。投手としては最速145キロを計測し、打者としても高校通算32本塁打を放った。ドラフト会議では広島東洋カープから4位指名を受け、外野手としてプロのキャリアをスタートさせた。
 

 
 ルーキーイヤーは故障もあって二軍で43試合出場、打率.185と低調な結果に。それでも打撃センスの高さを買われ、翌2023年には開幕一軍に抜擢された。
 
 その後は二軍降格となったが、ファームでは59試合出場、打率.278、4本塁打、29打点と前年を大きく上回る数字を残した。
 
 さらに、シーズン終盤には一軍再昇格を果たすと、6試合連続安打を記録するなど、10試合出場で打率.364(22打数8安打)の好成績。2024年はFA移籍した西川龍馬の穴を埋める活躍が期待される。







松尾汐恩(DeNA)

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/78kg
・生年月日:2004年7月6日
・経歴:大阪桐蔭高
・ドラフト:2022年ドラフト1位
 
 入団時から将来を背負う逸材として大きな期待が寄せられている松尾汐恩。2023年はファームで高卒新人らしからぬ数字を残し、2024年の一軍デビューに注目が集まっている。
 
 強豪・大阪桐蔭高で2年夏から正捕手としてチームを牽引し、3年春の甲子園では打率.353、2本塁打を放つ活躍で、優勝の原動力に。甲子園通算5本のアーチを描くなど、持ち前の打棒を遺憾なく発揮した。
 

 
 大会後にはU‐18ワールドカップの高校日本代表に選出され、打率.321の好成績で大会ベストナインを受賞。走攻守揃った世代No.1捕手と高い評価を受け、2022年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団した。
 
 高卒1年目から春季キャンプで一軍メンバーに抜擢。オープン戦にも出場したが、開幕後は実戦経験を積むため、ファームを主戦場とした。
 
 二軍では開幕から安定した成績を残し、最終的に104試合の出場で打率.277、7本塁打、51打点、6盗塁の好成績。高卒2年目を迎える2024年は、早くも一軍での活躍が期待されている。






萩尾匡也(巨人)

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/85kg
・生年月日:2000年12月28日
・経歴:文徳高 - 慶応大
・ドラフト:2022年ドラフト2位
 
 大卒1年目はファームで能力の一端を示した萩尾匡也。2024年は外野のレギュラー奪取が期待されている。
 
 慶応大では2年時からリーグ戦に出場すると、4年秋には打率.400、4本塁打、17打点と圧巻の成績を残し、三冠王を獲得。世代屈指の強打者と高い評価を受け、2022年ドラフト2位で読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは開幕二軍スタートとなったが、5月に月間打率.473をマーク。好調ぶりを買われて一軍デビューを果たしたが、11試合の出場で打率.063と一軍の壁に苦しんだ。
 
 その後は再び二軍暮らしとなったが、ファームでは最終的に101試合出場、打率.283、7本塁打、36打点の好成績。シーズン終了後にはアジアウィンターリーグで結果を残すなど、オフシーズンも鍛錬を積んだ。
 
 巨人では外野のレギュラーが白紙の状況。プロ2年目を迎える2024年は、定位置獲得に名乗りを上げたい。






澤井廉(ヤクルト)

・投打:左投左打
・身長/体重:180cm/98kg
・生年月日:2000年5月31日
・経歴:中京大中京高 - 中京大
・ドラフト:2022年ドラフト3位
 
 2023年にイースタン・リーグの本塁打王に輝いた澤井廉。プロの水に慣れた2024年は、一軍での活躍が期待される。
 
 中京大では1年春からレギュラーとして活躍し、通算4度のベストナインを獲得。豪快なスイングが持ち味の長距離砲と注目を集め、2022年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは球団の育成方針によりファームが主戦場となったが、春先からアーチを量産。4番打者に抜擢され、90試合出場で打率.262、18本塁打、62打点の好成績を残して本塁打王に輝いた。
 
 一軍では16試合の出場にとどまり打率.156、ノーアーチと振るわなかったが、プロ1年目から貴重な経験を積んだ。
 
 主砲・村上宗隆の将来的なメジャー移籍が濃厚となっており、次期4番打者候補として大きな期待が寄せられている。昨秋のフェニックスリーグでのけがが心配されるが、2024年は左翼のポジション奪取を狙う。






田中幹也(中日)

・投打:右投右打
・身長/体重:166cm/68kg
・生年月日:2000年11月28日
・経歴:東海大菅生高 - 亜細亜大
・ドラフト:2022年ドラフト6位
 
 2023年は開幕スタメンを手中に収めかけたが、直前で長期離脱を強いられた田中幹也。2024年こそはレギュラーの座をものにしたい。
 
 亜細亜大では1年春から二塁のレギュラーとして活躍し、1年生ながら大学日本代表に選出。3年春から正遊撃手を担い、4年春のリーグ戦では驚異の1試合6盗塁も記録した。確かな実力でドラフト上位候補とも目されたが、6位指名での入団となった。
 

 
 ルーキーイヤーは春季キャンプから一軍に抜擢され、オープン戦では8試合出場で打率.333(27打数9安打)の好成績。開幕スタメンも見えつつあったが、3月19日の試合中に右肩を脱臼。
 
 その後、患部の手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。一軍デビューは叶わなかったが、シーズン終盤には二軍で実戦復帰を果たした。
 
 チームは二遊間を固定できておらず、レギュラーが白紙の状況。2024年は二塁・遊撃のポジション定着を狙う。


 


 

 
【了】