TBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で1月23日にスタートする『瓜を破る~一線を越えた、その先には』(毎週火曜24:58~、初回は25:13~ ※一部地域を除く)でEXILE/FANTASTICSの佐藤大樹とともにW主演を務める元モーニング娘。の久住小春にインタビュー。本作への出演や女優業への思いなど話を聞いた。
本作は、累計発行部数400万部突破の板倉梓氏によるコミック『瓜を破る』を原作に、登場人物たちが30代処女、事実婚、ルッキズム、ノンセクシャルなど、さまざまな悩みに迷いもがきながらも自分なりの答えを模索していく姿を描く群像ラブストーリー。30歳を超えても性体験がないことに悩んでいる会社員・香坂まい子を久住、人と関わることが苦手なOA機器管理会社の契約社員・鍵谷千里を佐藤が演じる。
女優業は「毎回振り出しに戻るような気分に」
――モーニング娘。を卒業後、モデルや女優のお仕事などをされていますが、今の女優業への思いをお聞かせください。
アイドルやモデルは、見せ方で美しく見せたりしますが、女優は本当に自分の内面が見えるものなんだなと感じています。毎回演じる役が違うので、毎回初めての気持ちで、毎回振り出しに戻るような気分になります。
――今回、民放連ドラ初主演となりますが、出演が決まったときの心境をお聞かせください。
こんなにセリフの多い役は初めてだったので、芸歴は長いですが初心に戻った気持ちで、すごくプレッシャーを感じましたが、このチャンスを一生懸命、全力で駆け抜けたいと思い、気合いたっぷりで頑張りました。
――主演として意識したことや心境の違いはありますか?
ワンシーンで出演するのとは違って、より繊細に演じないといけないなと。気持ちの揺れをずっと追っているので、丁寧に演じなければいけないなと感じています。
――ラブシーンは初挑戦とのことですが、撮影はいかがでしたか?
いろんな作品でラブシーンを見てきましたが、いざ自分が演じるとなるとどうしたらいいのかすごく戸惑っていましたが、今回インティマシー・コーディネーターの方が間に入ってくださって、その方からたくさんアドバイスをいただきながら、とにかく体当たりで頑張りました。
――シーンを重ねて少しは慣れてきましたか?
そうですね。最初はとても緊張していましたが、別アングルで撮ったり、たくさん撮影するので、どんどん慣れてきました。
一番の挑戦はラブシーン「キスシーンも今までなかったので」
――本作への出演はご自身にとってどんな経験になっていますか?
初めての経験がたくさんあって、新しいことにチャレンジさせていただいているなと。芸能生活でいろんなことをやらせていただいていますが、30代でまた新しいことに挑戦できてすごくいい刺激になっていますし、自分の幅が広がったらいいなと思っています。
――今回一番大きな壁だなと感じていることは?
やはり主演というのと、ラブシーンが初めてだったので、そこですね。キスシーンも今までなかったので、急に全部みたいな。段階がなく、一気に新しいことに挑戦するという感じでした。
――ラブシーンがあるということで、出演を迷うということはなかったですか?
それはなかったです。一視聴者としてラブシーンを見るのは好きだったので、自分がやるというのはうれしい気持ちになりました。そして、年齢を重ねてきていますが、アイドルのイメージがまだ強いので、自分の新しい一面を見ていただけたらいいなという思いがすごくありました。
――アイドルのイメージから変えたいと?
変えたいとまでは思っていませんが、幅を広げて大人な一面も見せられたらいいなと思っています。
さまざまな作品に意欲「新しい一面をどんどん見せられたら」
――今後の抱負もお聞かせください。
女優としてたくさんの作品に出演し、これからも新しい一面をどんどん見せられたらいいなと思っています。今回、恋愛モノが初めてだったのでまた挑戦してみたいですし、意地悪な役もやってみたいです。
――30代になったときに心境の変化はありましたか?
自分の気持ちが年齢に追いついてないなと感じていて、頑張って中身も大人になっていかないといけないなというプレッシャーがあります。これから中身も成長していけたらと思います。
――アイドル時代に培ったもので、今も役に立っているなと感じているご自身の武器がありましたらお聞かせください。
アイドルもいろいろ新しいことに挑戦するので、壁を乗り越えるという部分では女優のお仕事にも生きているなと。新しい環境に飛び込むことに免疫があるかなと思います。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
原作を読んでいる方も読んだことがない方も楽しんでいただけると思うので、ぜひ見ていただけたらうれしいです。
1992年7月15日生まれ、新潟県出身。2005年~2009年にモーニング娘。として活動。アニメ『きらりん☆レボリューション』(06~09)で主人公の声優を務めたほか、2011年~2015年にはファッション誌『CanCam』のモデルとして活躍。女優としてもさまざまな作品に出演し、近作はドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(23)、映画『GONZA』(23)など。
ヘアメイク:Lysa 高橋有紀