時間の管理をスマートフォンで済ませている人、かなり多いのではないでしょうか。腕時計やスマートウォッチを使う人も多いものの、ロック画面を一瞥すれば用が足りるスマートフォンでじゅうぶん、という理屈です。しかし、肝心の時刻に狂いがあるとしたら困りものですよね。

iPhoneには、モバイル回線を利用し時刻を自動的に修正する機能が搭載されています。NITZ(Network Identity and Time Zone)と呼ばれる規格に準拠しているため、モバイル回線が有効な場所であれば世界中どこにいても正確な時刻を刻むことが可能です。

しかし、そんなiPhoneでも現在時刻にズレが生じることはありえます。ひとつは、モバイル回線に接続できない状態が長く続くこと。2024年現在、日本の主要キャリアはすべてNITZをサポートしているため、モバイル回線に接続していれば現在時刻をモニタリングできますが、非接続状態が続くとその限りではありません。モバイル回線のスイッチをオン/オフするなどして接続をやり直すと、ズレが修正されることがあります。

時間帯が誤って設定されている可能性もあります。「設定」→「一般」→「日付と時刻」の順に画面を開き、時間帯が「東京」に、「自動設定」スイッチがオンにされていることを確認しましょう。異なる時間帯が選択されていれば時差が生じ、スイッチがオフの場合は現在時刻がモニタリングされないため、ズレが生じる原因となります。

iOS 17で追加された置き時計風動作モード「スタンバイ」も、時刻のズレがありえます。初期設定では、ウィジェットに登録されている現在地にCUP(クパチーノ)が選択されているため、日本標準時と17時間もの時差があります。ウィジェットをタップし、都市に「東京、日本」を選択しておきましょう。

  • iPhoneの時計がズレている場合には