映像ソフトの制作販売を行うビコムは、ブルーレイ・DVD作品『ありがとう キハ85系 特急南紀名古屋~新宮』を発売したと発表した。JR東海が発足後に初めて開発し、特急「ひだ」「南紀」として30年以上活躍したキハ85系に焦点を当てた作品となる。
HC85系への置換えにともない引退するにあたり、その雄姿を記録に留めようと、ジェイアール東海エージェンシーとビコムが共同制作した。運転室から望む映像とキハ85系特有のうなるエンジン音をクリアに収録している。
映像は、パワフルなエンジン音を響かせながら名古屋駅を発車するキハ85系の姿から始まる。関西本線を走り、名古屋車両区にいるHC85系、近鉄特急「アーバンライナー plus」などさまざまな車両とすれ違いながら、木曽川橋梁を越えて三重県へ。四日市駅付近で貨物線やタンク車などを見ることができる。
南四日市駅を過ぎると関西本線に別れを告げ、高架区間の多い伊勢鉄道伊勢線を軽快に走る。津駅から紀勢本線へと入り、多気駅を過ぎるとカーブや勾配なども増え、紀勢本線らしい風景を楽しみながら紀伊半島を駆け抜ける。キハ85系の走行風景に加え、後継車両であるHC85系の特急「南紀」デビューの様子も収録した。収録時間は220分。映像特典(8分)も付く。価格はブルーレイ版・DVD版ともに7,700円。