2024年の神奈川県公立高等学校入学者選抜のインターネット出願システムにおいて、1月9日からGmailユーザーへ同システムからの案内メールが届かない不具合が発生していた。神奈川県教育委員会が1月17日に「一部のGmailにメールが届くよう対応」と報告したものの一部障害は解消されず、その後1月19日になって、「すべての志願者が利用できるようになった」と報告し、正常化している。
このインターネット出願システムは、2024年度の神奈川県公立高等学校入学者選抜から新しく導入されたもので、出願や合格発表の確認などを専用のサイトで行うことができる。中学校で受け取った書類に記載のQRコードや、URLから出願サイトにアクセスし、受験者の個人情報や、メールアドレスを登録すると、登録番号が記載されたメールが届くというものだった。この登録番号は、出願サイトのログイン時や、合格発表などでも利用される。
年明けの1月4日から同システムの稼働を開始したが、同10日までにGmailアドレスを使用する利用者から「案内メールが届かない」と問い合わせが相次いだという。教育委員会は、利用者に対して「Gmailを利用されている方は、Gmail以外のメールアドレスの利用をご検討ください」と呼びかけていた。
それから1週間以上経っても障害は解消されず、神奈川県教育委員会は1月17日に、「一部の方を対象に、メールアドレス(主)に登録されているGmailにメールが届くよう対応」したと報告。ただし、メール受信(主にGmail)の障害については解消には至らず、「これまで志願者登録申請をされていない方で、@gmail.comのメールアドレスのみを所有し、@gmail.com以外のメールアドレスの取得ができない方」や、「[志願者基本情報確認済]で、@gmail.comのみで登録しており、@gmail.com以外のメールアドレスへの変更が不可の方」については、別途案内するとしていた。
その後、1月19日14時までに、「メール受信(主にGmail)の障害について、すべての志願者が出願システムを利用できるようになりました。」とし、障害の解消を宣言している。なお、以降も、特定のメールアドレス登録状況の場合に限っては「システムの安定的な運用のため、@gmail.comのメールアドレスへのメール送信を制限させていただいております。」といった案内もあるため、こちらのリンク先の神奈川県からの報告にて、改めて状況を確認しておくとよいだろう。
ネット上では「ひー地獄や。SPF/DKIM設定してなかったっぽい?」「なんでgmailだけなのか気になる」「これ厳しいな、gmail弾かれると届かない人いっぱいいそうだね」「多くの人がGmailを使っていると思うので不便ですね」「これほんと酷いな…」などの声が寄せられた。