オムロン ヘルスケアは、「感染症に関する意識と行動の変化に関する調査」の結果を発表した。調査は2023年12月11日~12日、全国の20代~70代の男女5,099人(性年代各382人〜447人)を対象にインターネットで行われた。
コロナの罹患経験が「ある」は27%
調査によると、コロナの罹患経験が「ある」という人は27.2%。そのうち20.2%に後遺症があり、さらに、そのうちの20.4%が「今でも後遺症が残っている」という。また、コロナ罹患経験者に自覚症状を聞いたところ、「40℃以下の発熱」(66.6%)、「喉の痛み」(54.6%)、「倦怠感」(50.5%)、「せき」(49.7%)、「鼻水・鼻詰まり」(34.4%)が上位にあがった。
感染症、どのような不安がある?
続いて、コロナ禍(2019年12月)以前〜現在における感染症全般への不安を聞いたところ、「不安」と回答した人の割合は、コロナ禍以前では38.9%だったが、コロナ禍では71.4%まで上昇、5類移行の現在でも50.0%いることが明らかに。
どのような不安があるのかを聞くと、「再びパンデミックがおこること」(35.4%)が最も多く、次いで「日常生活の中で感染するリスクがあること」(34.7%)、次いで「蔓延時に医療機関が逼迫すること」(28.6%)と続いた。
感染症対策に関する意識の変化
次に、感染症対策に関する意識の変化を確認したところ、34.9%が「意識が低下した」、49.4%が「変わらない」と回答。また、最も意識が低下したことは「黙食」(32.3%)。次いで「感染症関連の情報収集」(42.5%)、「テーブルやドアノブの消毒」(46.6%)と続き、一方で、「食品やサプリの摂取」(106.6%)、「手洗いの習慣」(100.5%)、「加湿器の使用」(94.5%)、「うがいの習慣」(92.4%)などは、5類移行後でもほぼ変わらないという結果に。
さらに、感染症への備えの意識について聞くと、24.8%が「高くなっている」と回答。「変わらない」と答えた人は63.8%となり、コロナ禍に備えたもので増加率が高かったものは「感染検査キット」(411.2%)、「パルスオキシメータ」(254.6%)、「マスク」(148.3%)が上位に。
一方、コロナ5類移行後でも高くなった備えは「吸入器」(117.7%)、「常備薬(漢方薬)」(112.1%)、「冷却まくら」(104.1%)だった。