写真アプリに搭載されている「画像を調べる」は、AI/機械学習の成果を活用した画像分析機能の一種です。写真を表示したとき、検出可能な被写体が含まれる場合は、画面下部にある「i」ボタンの絵柄が変化します。iOS 17の現在、観光名所や有名建築物、動物(犬猫)、鳥や昆虫、食べものなどを検出可能です。

「画像を調べる」はSiriの一機能に位置付けられているため、「設定」→「Siriと検索」画面にある「"調べる"に表示」スイッチをオフにしていると動作しません。スイッチをオフにするやいなや、「i」ボタンの絵柄は変化しなくなります。

写真アプリには、強力な検索機能も用意されています。たとえば、動物では「犬」や「猫」、鳥類では「スズメ」や「カモメ」、食べものでは「鳥から」や「フルーツ」といったキーワードに反応し、それを被写体として含む写真を探し出します。完璧な精度とはいえないものの、写真アプリを使えば動物の名前で画像検索することは可能です。

一方、「画像を調べる」は名前がわからない被写体でも調べることができます。キーワードを用いる検索機能とは補完関係にあり、両方をあわせて活用することが写真アプリの賢い使いかたといえるでしょう。

なお、検索機能は「画像を調べる」と連動しているわけではなく、「"調べる"に表示」スイッチをオフにしても引き続き動作します。一方では画像に写り込んだ文字を検索対象とする「テキスト認識表示」と連動するため、撮影した看板やスクリーンショット上の文字列がヒットするなど、ビジュアル以外のものにも反応するようになります。

  • 写真アプリで動物の情報を調べるには