「Bike Life Lab supported by バイク王」はこのほど、「再び売却した際に高値の付くバイク」=「“リセール・プライス"の高いバイク」の上位10車種を発表した。調査期間は2023年9月~11月。
ホンダのバイクが首位獲得!
■総合ランキング
順位 | メーカー・車種 | リセール・プライス |
1 | ホンダ・Gold Wing Tour | 95.8Pt |
2 | ホンダ・リード125 | 95.4Pt |
3 | ホンダ・X-AD | 93.8Pt |
4 | ホンダ・ADV160 | 89.7Pt |
5 | カワサキ・ELIMINATOR | 86.6Pt |
6 | ホンダ・DIO110 | 84.3Pt |
7 | ホンダ・CRF1100L Africa Twin | 83.0Pt |
8 | ホンダ・FORZA | 82.7Pt |
9 | ヤマハ・XSR900 | 82.0Pt |
10 | カワサキ・Z900RS | 81.6Pt |
◇対象期間2023年9月~2023年11月
世界中で愛され続けるGold Wingシリーズ
47回目となる今回は、ホンダ「Gold Wing Tour」が首位に輝いた。同モデルが首位を獲得するのは、2015年5月発表の第12回リセールプライスランキング以来だ。
Gold Wingシリーズは1970年代に「GOLDWING1000」として発売されてから現在に至るまで半世紀近く世界中で愛され続けているシリーズ。そんな歴史あるGold Wingシリーズの最新モデルである「Gold Wing Tour」は、1,833cc水冷4ストローク水平対向6気筒のエンジンを採用したモデルだ。
2021年モデルから電子制御式の変速機構のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を標準搭載。4種類から選択可能なライディングモードも採用しているため、シルキーでパワフルな走りを実現している。
容量についてはサドルバッグやリアトランクなどの積載を全て合計すると121Lの大容量となり、3泊4日2人分相当の荷物を収納することを想定したサイズ感となっている。シートはまるでソファのようなゆとりあるサイズ感で、クルーズコントロールや電動スクリーンを採用することで長距離走行時の快適性を高めている。
また、重量のある車体の取り回しを楽にする微速前進後退スイッチを始め、スマートキー・スマートフォン対応機能、電熱シート、オーディオ機能、二輪車用のエアバッグシステムなどの装備も搭載。快適性において、4輪に匹敵するのではないかと思えるほどの豪華な装備を採用している。
長距離ツーリングの快適性において「Gold Wing Tour」の右に出るモデルは少なく、絶対的な地位を確立しているホンダのフラッグシップモデルとなる。
環境にも優しいスクーター、リード125が総合2位!
今回総合2位を獲得したホンダの「リード125」は、前回の第46回から排気量別ランキングで1位を獲得している人気モデル。今回は、排気量別ランキングで2位と11.1Pt差をつけ、「ダックス125」や「モンキー125」などの人気車種を抑えての1位獲得となった。
シート下収納スペースは37Lを確保。積載性にも優れた1台だ。環境適応型エンジンのeSP+エンジンやアイドリングストップ機能を採用し、環境にも優しい人気のスクーターとなっている。
落ち着きを見せる発売間もないバイクの価格
5位にはカワサキの「ELIMINATOR 400」がランクイン。過去の集計では、新発売のバイクはリセールポイントが100Ptを超え上位にランクインするケースもあったが、2023年モデルとして新登場の「ELIMINATOR 400」は86.6 Ptとなっており、総合ランキングでは5位という結果になった。新車の供給が安定してきていることにより、プレミア価格が付きづらくなったことがうかがえる。
安定した人気のホンダADVシリーズ
今回新登場の「ELIMINATOR 400」を抑え、ホンダの「ADV160」が総合4位、「X-ADV」が総合3位を獲得。ホンダのADVシリーズは、国内4メーカーで唯一のアドベンチャースタイルのスクーターとなっており、2023年3月発表の第44回リセールプライスランキングから3回連続で排気量別ランキングトップ5にランクインしている。
アドベンチャーモデルが高い人気を得ている中、今後は「アドベンチャースクーター」の動きも注目される。
「リセール・プライス」はバイクを再び売却(リセール)するときの価格(プライス)を指す。2024年1月現在、新車で購入が可能なバイクを対象とし、オークションで売却した際の落札金額の平均値と新車販売価格を基に「リセール・プライス」をポイント化。ポイント数が高いほど「リセール・プライス」が高いと想定できる。
同指標は200万台以上の累計取扱台数を誇る「バイク王」のデータを基に、「Bike Life Lab」が独自に集計したもの。バイクユーザーが新車あるいは中古バイクを購入する際の参考情報として活用されることを目的としているという。
算定基準は、以下の通り。
・国内主要4メーカーが、国内で販売しているバイク(2024年1月現在・逆輸入車を除く)
・新車販売価格は2024年1月現在の価格を基準。カラー等により価格が複数ある場合は、最安値を基準に算定
・モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみを対象とする
・期間内に、「Bike Life Lab」独自の規定台数に達する流通があるバイクを対象とする