ハイフンを入力したのに違う記号に自動変換された...ひょっとして、「'」や「"」などの引用符も自動的に変換されていませんか? その場合、原因は「スマート句読点」です。

スマート句読点とは、iOS 11で追加された入力支援機能です。「設定」→「一般」→「キーボード」の順に画面を開き、「スマート句読点」スイッチをオンにすれば有効になり、以降英語キーボード使用時に特定のキーを押すと、記号類が変換されるなどの動作が自動的に行われます。

ハイフン「-」がダッシュ「—」へと自動的に変換されてしまう現象は、このスマート句読点によるものです。ハイフンを連続入力すると2つごとにダッシュへ変換されてしまうため、意図してハイフンを連続入力することが難しくなります。スマート句読点の存在を知らない場合は、混乱してしまうかもしれませんね。

引用符も同様です。文字列を同じ引用符で囲んだはずなのに、よく見てみたら引用符の終わり(閉じ)記号が「“」に変換されていた、という現象はスマート句読点によるものです。

この機能は扱いに注意が必要です。たとえば、HTMLの編集作業でURLを囲むとき、閉じ記号が自動変換されたがためにリンクとして動作しなかった、といったトラブルを引き起こしかねません。意図せず自動変換してほしくない場合は、スイッチをオフにしておくべきでしょう。

引用符の閉じ記号を手動で変換したいユーザ向けには、引用符のキーを長押しする方法が用意されています。いくつか表示された変換候補のなかに、スマート句読点で変換されるときと同じ閉じ記号があるはずです。いつのまにか記号が変換される仕様に閉口しているのなら、この機能を試してみては?

  • スマート句読点スイッチをオンにしていると...