「七色の虹」とは言いますが、その色の見え方は誰もが同じわけではないことをご存知でしょうか? 現在Xでは、こんなポストに注目が集まっています。

実は、色は誰でも同じように見えている訳ではありません。「色覚多様性」の見え方比較動画をつくりました。
 
次の投稿で配慮すべきユニバーサルデザインについてまとめてあります。↓
(@sakata_yoshiより引用)

ポストしたのは創業104年「サカタメガネ」の4代目を務める「よしひこ|メガネのプロ(@sakata_yoshi)」さん。

ポストでは、「色は誰でも同じように見えている訳ではありません」と訴えかけ、“色覚多様性”の見え方について「一般色覚」と「P型色覚」を比較した動画を投稿しました。

  • (@sakata_yoshiより引用)

動画前半は8色のペンを「一般色覚」と「P型色覚」のそれぞれの見え方で映しています。

「一般色覚」と比べると、「P型色覚」のほうは「緑・赤・茶」のペンが茶色系統に、「紫・青」のペンはどちらも少し明るい青系統、「ピンク」は灰色で、「黄・黒」は「一般色覚」と同じように見えていることがわかります。

  • (@sakata_yoshiより引用)

動画後半では信号機の色の比較を行っており、青は灰色に、黄は明るい黄色に、赤は薄茶色のように映っています。

「一般色覚」と「P型色覚」では、ここまで色の見え方が違うものなのかと驚かされますが、こうして比較しない限り、なかなか気付く機会がないのも事実。

ポスト主のよしひこさんはさらに、「色覚多様性」で配慮しなければならないユニバーサルデザインについてこのように投稿されています。

→色の見え方が人によって異なる「色覚多様性」と「ユニバーサルデザイン」についてまとめました。
(@sakata_yoshiより引用)

  • (@sakata_yoshiより引用)

この「色覚多様性」の比較動画は大きな反響を呼び、投稿は3.1万件のいいねを獲得(1月19日時点)。数々のコメントも寄せられました。

「知っておくとデザインする時などにも配色の参考になりますね!」

「こんな風に見えているのか、と参考になりました」

「色弱持ちなんですが、左右の動画はまったく同じものに見えます むしろ、普通の人は違うように見えてる方が不思議」

「初めて、夫がどういう世界にいるのか少し理解できました。ありがとうございます。『並べないと色の違いが分からない』という意味もやっとわかりました。理解してくださる方が少しでも増えて、オンオフを緑と赤で表す家電が減るといいな、と思います」

「生徒で1人いたんだけど、授業の色分けどうするか参考になる。線引きは赤にして(黒っぽくみえても問題ないし)、本文の塗り分けは黄色と青が良さそう」

「色覚多様性の方が実際どの様に見えているか、初めて知りました」

投稿主さんに聞いてみた

とても反響のあった「色覚多様性」について、今回はポスト主のよしひこさんご本人に、さらに詳しい話をお聞きしてみました。

ーーこちらの投稿をしようと思った理由やきっかけなどを教えていただけますか?

少しずつ認知が広まっている「色覚多様性」ですが、何となく「色が見分けにくい」という事は知っていても、実際にどう見えるかを知っている人は少ないです。今回の投稿を通して、どういう風に見えているのか、どういう色が見分けにくいのか、の理解を広めたいと思い投稿しました。

ーー今回のポストが大きな反響を生んでいますが、率直なご感想などはございますか?

自分と違う「色」の見え方をしている人がいる、という事が少し広まってくれたのであればよかったなと思います。家電の電源等、まだまだ色だけで判断を求めるような場面はありますので、色のユニバーサルデザインが広まっていけばいいなと思います。


男性だと20人に1人、女性だと500人に1人と言われている色覚多様性。これを機会に知識をつけてしっかりと配慮していきたいですね。