JR東海は18日、在来線の車内におけるセキュリティ強化を図るため、利用の多い区間を走行する313系に車内防犯カメラを整備すると発表した。2024年度中に改造工事を開始し、2028年度中の整備完了をめざすとしている。

  • 313系の車両イメージ(提供 : JR東海)

車内防犯カメラについて、利用の多い区間を走行する新製車両への整備が2023年10月に省令で義務化されている。JR東海の在来線において、2022年に営業運転を開始した315系とHC85系について、新製時から全車両に車内防犯カメラを整備してきたとのこと。

さらなるセキュリティ強化を図るため、利用の多い区間を走行する313系にも車内防犯カメラを整備することが決定。名古屋駅を発着する313系の全車両(約340両)が対象となる。これにより、近年中に更新する予定の一部車両を除き、名古屋駅を発着するすべての車両に車内防犯カメラが整備されるという。

  • 車内防犯カメラ設置イメージ(提供 : JR東海)

  • 車内防犯カメラ使用時のイメージ(提供 : JR東海)

搭載する車内防犯カメラは、指令員がリアルタイムにカメラ映像を確認できる仕様で、常時録画機能付き。混雑時にも車内全体の状況を把握できるように、1両につき3台を配置する。これにより、これまで以上に的確な状況把握や迅速な対応が可能になる。