ヤクルト・石川雅規 (C) Kyodo News

 若手に負けじと、今季も現役を続ける40代の選手たちがいる。

 球界最年長は22日に44歳の誕生日を迎える石川雅規(ヤクルト)だ。石川は01年自由獲得枠でヤクルトに入団し、今季でプロ23年目。昨季は13試合・63回1/3を投げ2勝5敗、防御率3.98だった。プロ通算200勝まで残り『15勝』に迫っている。

 石川に次いで2番目に年齢が高いのが2月21日に43歳となる和田毅(ソフトバンク)だ。和田はいわゆる“松坂世代”の選手で、松坂世代唯一のプロ野球選手だ。昨季も先発ローテーションの一員として8勝を挙げるなど、まだまだ元気。今季は最多勝に輝いた16年以来となる二桁勝利にも期待だ。

 野手最年長はチームメイトの石川の2学年下、早稲田大の先輩・和田の1学年下で5日に42歳となった青木宣親(ヤクルト)。かつて3度の首位打者、2度の最多安打に輝いた“安打製造機”は昨季、96試合に出場して、打率.253、3本塁打、19打点だった。外野手のレギュラー争いは熾烈だが、若手にはない経験を武器にまだまだ存在感を示したい。

 “82年世代”では、中島宏之(中日)、比嘉幹貴(オリックス)の2人が現役。中島は今季から中日に移籍し、通算2000安打まで残り「72」本。比嘉はリーグ3連覇したオリックスの貴重な中継ぎとして、昨季も31試合に登板して2勝、6ホールド、防御率2.25と、衰え知らずだ。

 “83年世代”は中村剛也(西武)、栗山巧(西武)のライオンズコンビ。昨季17本塁打を放った中村は通算500本塁打まで残り「29本」。栗山は2年連続で出場試合数が100試合に届かなかったが、まだまだチームに必要不可欠な存在だ。

 そして今年新たに40歳を迎えるのが平野佳寿(オリックス)だ。平野は昨季42試合に登板して、3勝2敗29セーブ、防御率1.13、日米通算250セーブを達成した。3月で40歳となるが、今季も勝ち試合の最後を締めくくる。岸孝之(楽天)と長野久義(巨人)はシーズン終了後の12月に40歳を迎えるが、平野よりも学年は1つ下で同じ“84年生まれ”。

 今季も40代の選手たちの活躍に期待したい。

【40代のプロ野球選手】

石川雅規(ヤクルト)80年1月22日生

和田 毅(ソフトバンク)81年2月21日生

青木宣親(ヤクルト)82年1月5日生

中島宏之(中日)82年7月31日生

比嘉幹貴(オリックス)82年12月7日生

中村剛也(西武)83年8月15日生

栗山 巧(西武)83年9月3日生

平野佳寿(オリックス)84年3月8日生

岸 孝之(楽天)84年12月4日生

長野久義(巨人)84年12月6日生