2024年1月26日に発売される『龍が如く8』の舞台の1つである「横浜・伊勢佐木異人町」。ではなく、現実の「横浜・伊勢佐木長者町」の駅から歩いて30分ほど行くと見えてくる海の玄関口「大さん橋」。そのホールで『龍が如く8』完成披露会が開催された。
イベントには、一般のファンも参加。内容は、「レッドカーペットセレモニー」をはじめ、「完成披露会」のトークセッション、開発スタッフ交流会や『龍が如く8』冒頭プレイ鑑賞会などの「ファンミーティング」と盛りだくさんである。しかも無料とあって、平日の午前中にもかかわらず多くのファンが駆けつけた。
「レッドカーペットセレモニー」では、龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏をはじめ、中谷一博さん(春日一番 役)、黒田崇矢さん(桐生一馬 役)、安田顕さん(難波悠 役)、成田凌さん(三田村英二 役)、長谷川博己さん(海老名正孝 役)が順番に姿を見せる。
レッドカーペットをゆっくりと歩く出演者たち。ファンから手渡されたゲームのパッケージや色紙にサインを書いたり、ツーショットの写真撮影に応じたりと、かなり贅沢なファンサービスを行った。一般参加者にとっては、出演者を間近で見られるまたとない機会になったに違いない。
続いて、『龍が如く8』完成披露会が開催された。まずは作品の手応えについて聞かれた横山昌義氏。「平日にもかかわらずこれだけの多くのファンにご来場いただけて、それだけ期待してもらっている証明でもあると思うんですが、その期待を超える自信が余裕であります」と力強く答える。
発売を間近に控えた今の気持ちを聞かれた中谷さんは「作品を待ち続けてくれたファンに感謝したいです。そして、制作に携わってくださった皆さんの力が作品に込められて、今日の完成披露会を迎えられたことが感無量です。本当にありがとうございます。……あぁ、もうダメだ」と、最初から感極まりそうになる。
黒田さんは、前作の外伝『龍が如く7外伝 名を消した男』の反響を聞かれ、「とても多くの方にプレイしていただいて、評判もよかったことが、何よりうれしかったです。また、桐生一馬があまり表に出していなかった人間らしい弱い部分を、男泣きという形で『外伝』で見せて、『龍が如く8』でもまた人間的な部分を見せます。私も早く出来上がりを見たいですね。『龍が如く7』で絡めなかった安田顕さんたちとのやり取りも楽しみです」と語った。
さらに、「横浜星龍会」若頭である海老名正孝役の長谷川さんは、ゲーム内の自分の姿を見てどう思うか聞かれると「うれしいですね。マッチョにしてくれて、自分が近トレしたらこうなるのかとイメージできました」と答える。アフレコは初挑戦だったそうだが、「普段の演技とは違って、声の調整が難しかった」と振り返った。
横山氏は「キャラクターのイメージ通りのお芝居だったので、わりとすんなりいきました。丸1日で長かったんですけどね」と太鼓判。それを聞いた長谷川さんは「一緒にランチしましたね。そのとき物語について聞かせていただいて、さすがだなと思いました」と話していた。
安田さんは、前作から引き続きの出演。3年ぶりの収録だったこともあり、最初に声を入れたときに、横山さんから「安田さん、声違う」と指摘されたことを明かす。
また、キャラクターとしての「難波悠」の人気を受け、「今日レッドカーペットを歩かせていただいたときのファンの皆さんの反応が答えだと思いました。たぶん、安田を求めていないんです。難波なんですよ。キャラクターが1人歩きしていて、ダニエル・ラドクリフを知らなくてもハリー・ポッターを知っているような。今度は難波のコスプレでやりたいですね」と会場を沸かせていた。
作品のファンでもある成田さんは「屈強な男たちが出てくるイメージだったので、オファーがきたときは、不思議でしょうがなかったですが、お願いしますと即答しました」と振り返る。
作品の舞台がハワイであることから、先生の指導のもと英語の演技もした成田さん。「ハワイに行ったことがないので、ゲームの映像で自分がいる新しい体験ができそうです。まだ完成映像は見ていないんですが、楽しみでしょうがないです」と話したうえで、「ゲーム機をマネージャーに貸しているので返してもらわないと」と笑いを誘った。
最後に、それぞれ発売に向けてのメッセージを伝えてトークセッションが終了した。そのなかでも、中谷さんは「人生にはいろんなことがあると思います。それでも、『龍が如く8』をプレイしたあとは、上を見上げて、希望で輝いた空を笑顔で見られるような作品になっていますので、ぜひ、期待して待っていてください」と涙を浮かべながら、伝えてくれた。
なお、イベントのあとに、メディア向けの囲み取材が開催された。登壇したのは長谷川さん、安田さん、成田さん。以下でその様子もお伝えする。
――収録にあたり、気をつけたことを教えてください。
安田さん(以下、安田):私は2回目ですし、1日で録りきれる量じゃないことがわかっていたので、3日か4日に分けてもらうようにしました。
長谷川さん(以下、長谷川):私も1日で録る量ではありませんでしたが、自分から「1日で録らせてください」とお願いしちゃいました。ゲームのなかの自分に合わせるのも大変でした。
成田さん(以下、成田):休憩ばっかりしていました。ここにマイクにあるのに、そっちの人としゃべっているという距離感が整理できなくなってしまうので、難しかったですね。
安田:芝居しているときは動きの連動で声が出てくるじゃないですか。でも『龍が如く』だと、映っている自分にしゃべっている不思議な感覚がありますよね。
――ゲーム上での演技を映像で見た感想を教えてください。
長谷川:先程も言いましたが、やはりビジュアルをマッチョにしてくれたのがうれしかったです。
成田:自分がやっていないのにお芝居しているっていう、不思議な感覚です。
――安田さんは前作を踏まえて演技で意識されたことなどがあれば教えてください。
安田:自分のキャラクターにまた会えた喜びもあるんですが、ゲームのキャラクターにも会えたことで、春日一番たちに対する親近感がより自然に出てくる感覚がありました。
――『龍が如く』シリーズの魅力を教えてください。
成田:男を学ぶ感じです。
長谷川:ストーリーがすごいですよね。横山さんもかなりリサーチされているので、魅力ある物語になっているんだと思います。
成田:台本、すさまじいですよね。
安田:本当に。ダンボール1箱ですよ。
長谷川:持てないですよね。
安田:あ、ゲームのなかで自分を動かすの楽しいですよ。ただ、『龍が如く7』を買ってやったんですけど、普段ゲームをやらないもんだから、ずっと春日一番がグルグル回るだけで進まない。ここだけの話、まだ難波に会えていないんです。
長谷川:私も普段ゲームしないんですけど、『龍が如く7』をはじめました。まだ難波に会えていません(笑)。
――普段ゲームをプレイしないZ世代など若者にオススメしたいポイントはありますか。
成田:キャラクターも魅力的ですよね。知っている役者さんも出演していますし、街も見覚えがあるでしょうし。
安田:世代によってさまざまな楽しみがあるなかで、ゲームは世代関わらず楽しめるもの。Z世代のみなさんも必ず楽しめます。
――みなさんの演じるキャラクターの魅力を教えてください。
成田:話せないことが多いので、ぜひゲームをプレイしてみてください。
長谷川:海老名は謎めいているキャラクター。それでいて、底しれない怖さがあるところも魅力の1つだと思います。
安田:2人は言えないことが多いのですが、難波に限っては、より使い勝手がいい。より便利なところが魅力ですよ。
『龍が如く8』完成披露会
— 龍が如くスタジオ 公式 (@ryugagotoku) January 17, 2024
皆様ご来場ありがとうございました!
いよいよ来週1月26日(金)に発売となります。
お楽しみにお待ちください!#龍が如く8#LikeaDragon #InfiniteWealth pic.twitter.com/scCUgVGAjG