ナイルはこのほど、スマートフォンユーザー向けアプリ情報メディア「Appliv」で実施した「お年玉に関する調査」の結果を発表した。調査は2024年1月10日~1月15日、2024年の年始にお年玉を渡した全国の10~60代の男女793人を対象にインターネットで行われた。

1人あたりに渡した金額は「5,000~10,000円」が最多

2024年のお正月にお年玉を渡した男女793人に、誰に渡したかを聞いてみると、最も多いのは「姪や甥(371人)」、次いで「子ども(295人)」、「孫(151人)」だった。全体の半数近くが姪や甥に渡していることから、お正月に親族と集まった機会などに合わせ、お年玉を用意していたと考えられる。

  • お年玉を渡した相手

1人あたりに渡したお年玉の金額を尋ねると、「5,000~10,000円未満(25.6%)」が最も多く、次いで「3,000~5,000円未満(24.3%)」「1,000~3,000円未満(19.8%)」だった。5,000円程度をお年玉として渡している人が、全体の51.1%を占める結果に。

  • 1人あたりに渡したお年玉の金額

続いて、お年玉をどのように渡したのかを聞いてみた結果、「本人に直接」が87.6%で、9割近くの人が他人を介さず直接渡していたことがわかった。

「他人を経由して間接的にお年玉を渡した人の中には、お正月に本人と会う機会が持てなかった、当日相手が不在だった、年齢的にまだ幼いなど、何らかの理由で直接渡すことができない状況が考えられそうだ」と同社は推察している。

手段は「現金」が92%

  • お年玉をどうやって渡したか

どのような手段でお年玉を渡したのかを調べてみると、「現金」が659人と全体の91.8%を占めていた。2番目に多かったのは「銀行振込(66人)」、「キャッシュレス(65人)」で、およそ10人に1人が、お年玉をキャッシュレスで渡していた。

  • お年玉を渡した際の手段

お年玉をキャッシュレスで渡した人にその理由を尋ねてみると、最も回答数が多かったのは「遠方で直接渡せなかったため」で23.1%だった。約4人に1人は、遠く離れた相手にお年玉を渡す方法として、キャッシュレスを選んだと回答。2位は「年末年始にATMの利用が制限されていたため(20.0%)」、3位は「本人に渡す機会が無かったため(15.4%)」、「現金を用意するのが面倒だったため(15.4%)」となっている。

  • お年玉をキャッシュレスで渡した理由

本人に対面で渡す機会があっても、現金を用意できない状況やその手間を省きたいことなどを理由に、キャッシュレスを選んだ人がいることがわかる。また、「受け取り側がキャッシュレスを希望したため」と回答した人が12.3%となっている。渡す側だけでなく、貰う側も含めて、日常的にキャッシュレス決済を利用している人は、お年玉の受け渡しの手段として、キャッシュレスを好む傾向にあると考えられる。

お年玉を現金で渡したと回答した人に、キャッシュレスでお年玉を渡すことに対する意見を聞いてみたところ、「賛成」が24.7%、「反対」が34.5%、「どちらでもない」が40.9%だった。全体では中立的な考えを示す人が多い結果となっているが、キャッシュレスお年玉に反対する声が賛成を9.8pt上回っている。

  • キャッシュレスでお年玉を渡すことに対する意見