日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』(21日スタート、毎週日曜22:30~)の制作発表会見がこのほど、都内のスタジオで行われ、門脇麦、永瀬廉、大森南朋、前田敦子、木村多江が登壇した。
門脇が、自閉スペクトラム症の特性から人とのコミュニケーションは苦手だが、驚異的な記憶力の持ち主で、食材の栄養素や調理工程の化学変化の知識から客に合った“やさしいごはん”を作り出す天才料理人・ありすを演じる同ドラマ。作品のテーマにかけて、それぞれの忘れられない食事について質問が飛んだ。
大森は「小学生ぐらいの頃に夜お腹がすくと、母親がただ小麦粉を焼いたやつを作ってくれたんです。それに七味(唐辛子)かけて、小学生にどんだけ辛いもん食べさすんだって(笑)。お好み焼きほど豪華じゃないんですけど、夜ご飯の後に作ってくれるおやつみたいな感じでした」と回想。
永瀬は「小学生の頃、新潟のおばあちゃん家に行ったときに食べさせてもらった塩むすびですね。年末におばあちゃんの家に行くと、いつも花札してるんです。俺、負けず嫌いだったんですけど、その日めちゃめちゃ負けて、ちょっと機嫌悪なったんですよ。そのときにおばあちゃんが塩むすびを出してくれて、それで心が和みました」といい、「『千と千尋(の神隠し)』でそういうシーンありましたよね。おばあちゃんがハクに見えました(笑)」と笑わせた。
続いて、木村が「塩むすびで…」と言うと、永瀬は「千尋ですよね!」と喜び、木村も「ハクがいました(笑)」と呼応。仕切り直して、「中国に行ったときに気温が40℃ぐらいあって湿度も100%で、衣装が革ジャンで具合悪くなっちゃって、そのときに現地の方がいろんなものを食べられないだろうからって、おむすびを握ってくれたんです。泣きながら食べて、“ハクがいたー!”って(笑)。そういう何でもないものでも、心がこもってるとうれしいものですね」と振り返った。
門脇は「初めて家族に作った自分のご飯です。母の日に何かしようと思って、『3分クッキング』で最後にレシピが出てくるのを急いでメモして、ロールキャベツとニンジンご飯とカボチャのポタージュを作ったんですよ。すごく喜んでくれました」と思い出の料理を紹介。
そして前田は「母の朝ご飯はすごい豪華なものをいつも作ってくれたんで、それは本当に感謝してるんですけど、麦ちゃんは分かってくれる思うんだけど、船の上でさばいた魚を超えるお刺身はないですよね!」と力を込めると、門脇も「分かるーー!!」と激しく同意し、前田は「釣りたての魚をさばいて食べるのは、本当においしいですね」と笑顔を見せた。
永瀬は、ありすが営む料理屋に住み込みバイトを希望する酒江倖生、大森はありすの父でゲイの大学教授・八重森心護、前田はありすの幼なじみ三ツ沢和紗、そして木村は心護の元同僚・五條蒔子を演じる。