アイドルグループ・King & Princeの永瀬廉がこのほど、都内のスタジオで行われた日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』(21日スタート、毎週日曜22:30~)の制作発表会見に登場。初共演となる主演の門脇麦と、抜群のコンビネーションを見せた。

  • 永瀬廉

    永瀬廉

永瀬は、門脇について、「僕の目線に立って話してくれるから、すごく話しかけやすいです。2人のシーンでも“今日天気いいですね”みたいな他愛もない会話をしやすい人で、何も考えずにしゃべれるというのはありがたいです。いい意味で気をつかわずにしゃべりかけられるっていう意味では、助けられてますね」と感謝。一方の門脇は「廉くんのボケにちゃんとツッコめるようになりたいんです」と悩みを打ち明けた。

門脇が「廉くんのボケが難しくて、本当にボケてるのか分かんないんです」と言うと、大森南朋も「スッとした顔で言うから分かんないよね」と同調。具体的に、「キャンペーンで“スープジャープレゼントします”っていうのがあって、“何入れたいですか?”って話になったら、“おにぎり!”って言ったじゃないですか」(門脇)、「俺たち引いてたよね」(大森)というエピソードが明かされた。

門脇は「可能性として、スープジャーっていうものを知らなさそうでもある」と、その場でツッコミを入れるのを躊躇。実際のところ、永瀬は知っていたそうで、「ちゃんと廉くんに合うツッコミを、あと2カ月くらい鍛えていきたいと思います」と誓った。

当の永瀬は「たしかに分かりづらいかもなって、こっちも思ってます。でも、“今ボケなのか、本当なのか分かってないな”ってときは、大体みんな無視するから、そのたびに心がすり減ってるんです。お願いします、言ってください」と懇願。「スタッフさんからも共演者さんからも、面倒くさい人って立ち位置認定されてますよね…」と反省したが、門脇は「大丈夫です、そのままフリーダムに生きてください。周りが支えます」と励ました。

そんなやり取りがあったものの、会見では門脇らが、永瀬に的確なツッコミを入れていた。冒頭、永瀬が「朝早い中(※午前11時)、お越しくださりありがとうございます」と言った瞬間に、門脇は「早くないよ」とピシャリ。

永瀬が、門脇のことを「ムギちゃん」と、関西における“飴ちゃん”のイントネーションで呼ぶことに大森が引っかかり、永瀬が「関西なんで」と弁解するも、門脇は「私、関西の方から“ムギちゃん”って呼ばれたことない。永瀬弁だ」と断定。

第1話の見どころを聞かれた永瀬が「角煮が出てくるんですけど、それが美味しそうなんです。だから1話は角煮だけ見ていただけたら」と紹介すると、門脇は「なんでやねん」。

そして、撮影現場の雰囲気について、「ずっとピリピリしてて、現場来るのが怖いです」(永瀬)、「何でそんなウソつくの?」(大森)、「いつ絞められるのかなという恐怖感と戦いながら、毎日過ごしてます」(永瀬)、「一番その緊張感ない人じゃない?」(門脇)、「プレッシャーで8kg痩せましたね」(永瀬)と続けた結果、ついに前田敦子からも「いつまでウソつくの?」とツッコまれてしまった。

最後に、門脇が「昨今、カテゴライズが進んで、いろんなことが分極化していく中、不器用ながら人を理解しようと努力すること、他者と向き合い、寄り添い合い、支え合い生きていくということで、頭と心をいっぱいつかっている人たちが、たくさん出てくるドラマです。結局、人と人が関わっていくことって、そういう日々の1個1個の努力の積み重ねなんだなって、演じている私自身がすごく痛感しています」とバシッと決めたが、永瀬は「分極化、カテゴライズって何ですか?」と、どうしても気になってカットイン。

門脇は「分かりやすく言うと、理系・文系とか、そういう垣根を越えて理解して……何でこんなこと説明しなきゃいけないの!?」と嘆きながら、「今のツッコミどうでした?」と確認すると、永瀬は「最高。うまなったね」と太鼓判を押していた。

門脇が、自閉スペクトラム症の特性から人とのコミュニケーションは苦手だが、驚異的な記憶力の持ち主で、食材の栄養素や調理工程の化学変化の知識から客に合った“やさしいごはん”を作り出す天才料理人・ありすを演じる同ドラマ。永瀬は、ありすが営む料理屋に住み込みバイトを希望する酒江倖生、大森はありすの父でゲイの大学教授・八重森心護、前田はありすの幼なじみ三ツ沢和紗、そして木村多江が心護の元同僚・五條蒔子を演じる。

  • (左から)木村多江、永瀬廉、門脇麦、大森南朋、前田敦子

    (左から)木村多江、永瀬廉、門脇麦、大森南朋、前田敦子

  • 木村多江
  • 門脇麦
  • 大森南朋
  • 前田敦子